ブリッジでより自然な歯を目指す〜痩せた歯肉への移植（結合組織移植)〜

歯周形成外科症例

ブリッジでより自然な歯を目指す〜痩せた歯肉への移植（結合組織移植)〜

元々の歯を失ってしまい、ブリッジを選択する方は多いでしょう。ですが実は、ただブリッジを入れるだけでは、見た目の審美性が損なわれてしまう場合があります。

 

人体の機能していない組織は、廃用性萎縮といって徐々に組織が痩せ細ってしまいます。例えば、２ヶ月間ギブスをして手や足を動かしていないと、手足がガリガリに痩せ細りますよね。

 

抜歯をした箇所も上記と同様に、骨と歯肉が痩せてしまいます。この痩せてしてしまった歯肉に、インプラントやブリッジの歯を入れても、審美的にはなりません。歪な形の不自然な歯になってしまい、汚れが溜まりやすくなって口臭の原因にもなるのです。

 

痩せてしまった歯茎のより詳細な治療方法はこちらのページからご覧ください。＞＞歯茎の凹みの治療方法と実際の症例

 

歯茎が痩せてブリッジの箇所が凹んでしまっている実例

⬆️この写真ではブリッジを装着しており、ダミーの箇所のもともとの歯は抜歯されています。ダミーの下の歯肉や骨は萎縮を起こし、痩せ細って凹みが出来てしまっています。ダミーの歯と歯肉に段差ができており、審美的な問題が見て取れますね。

 

さらに痩せてしまって凹んだ歯茎の隙間から、ブリッジの内側に汚れが溜まりやすい状態になっています。実際にブリッジを外して内側を見てみましょう。

 

⬆️実際にブリッジを外すと、ダミーの歯の裏側には汚れが大量に付着していました。このように汚れが溜まっていると、口から嫌な臭いが漂う原因になります。さらに歯周病菌が繁殖することもあります。

 

このような状態にならないように、痩せた歯茎に健康な歯肉を移植して、ボリュームを増やす必要があります。

 

痩せた歯茎に健康な歯肉を移植する

上記のように歯茎が痩せてしまっている場合は、痩せた歯茎に健康な歯肉を移植することで、歯茎にボリュームを取り戻す治療が効果的です。治療を行わずに放っておくと、以下のような問題が起きるでしょう。

 

• 歯茎の凹みが周囲から見て取れて審美的ではない
• ブリッジの内側に溜まった汚れが口臭の原因になる
• 歯周病菌が繁殖する

 

このような問題が起きないよう、当院では健康な歯肉を痩せてしまった歯茎に移植する治療を推奨しています。実際に歯茎を移植した症例を見てみましょう。

 

痩せた歯茎への歯肉移植の症例１

歯を失った所の歯肉と骨が痩せてしまって陥没しています。見た目にも明らかに歯茎が痩せたことがわかり、審美的な問題が発生していますね。

上顎の内側から採取した歯肉を陥没した所に移植します。健康な歯肉は採取しても2週間ほどで傷が塞がり再生します。

移植後４ヶ月後の写真です。陥没がなくなり自然な歯肉のボリュームになりました。

 

痩せた歯茎への歯肉移植の症例２

歯が失われている所の歯肉が凹んでいるのが分かります。こちらの症例でも痩せてしまった歯茎が審美的な問題を引き起こしていました。

上顎の内側から採取した歯肉を凹んでいる所に移植します。移植後には歯肉が膨らんでいるのが分かります。

移植後４ヶ月の写真です。痩せて凹んでいた歯肉が、本来のふっくらとした歯肉になりました。

 

このように痩せた歯茎を本来のふっくらとした状態に戻してから治療を行うことで、汚れが溜まりにくくなり、審美的な見た目になります。また汚れがたまらないことにより、ブリッジの寿命も伸びて長持ちする秘訣につながります。

その他の症例についてや、さらに詳細な治療方法も知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。＞＞歯茎の凹みの治療方法と実際の症例

 

 

症例まとめ

治療内容より自然で汚れが溜まりにくいブリッジを入れる為に、失われた歯肉のボリュームを改善する治療をおこないました

費用	７万
期間	治療回数１回
リスク・副作用	歯周形成外科の手術の経験が少ないと、さらにボリュームが少なくなる可能性があり、正しい治療効果を得れないことがあります

その他の症例についてや、さらに詳細な治療方法も知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。＞＞歯茎の凹みの治療方法と実際の症例

 

 

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