『インプラント治療を検討しているのですが、治療にリスクはないのでしょうか?』
『インプラント治療のリスクを少しでも軽減する方法を知りたいです』
『リスクや注意点をしっかり説明してくれる医院で治療を受けたい』
インプラント治療は非常にメリットの多い治療として知られており、現在では歯を失った際に第一選択肢として考えられることも増えてきた治療方法です。ただしインプラント治療は外科手術を伴う治療のため、入れ歯やブリッジなどの治療と比較すると、リスクや注意点も多く存在しております。
そこでこのページでは、大阪(天王寺)で数多くのインプラントやインプラントオーバーデンチャーによる治療を行っている当院が、インプラント治療の主なリスクや注意点と、リスクを軽減するための当院の取り組みや、患者様にも知っておいていただきたい基本的な知識についてご説明いたします。
当院では、来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。ぜひ一度当院の無料相談へお越しください。
目次
インプラント治療の5つの注意点とリスクを軽減する取り組み
インプラントは入れ歯やブリッジと比べてメリットの多い治療ですが、同時にさまざまなリスクや注意点も存在しています。
以下では、インプラント治療における代表的なリスクや注意点、また患者様が知っておくことで気をつけられるポイントや当院がリスク軽減のために行っている取り組みをご紹介します。
インプラント治療の代表的なリスクや注意点は以下の通りです。
- インプラント周囲炎に感染するリスク
- インプラントと骨がうまく結合しないリスク
- 骨の厚みや高さが不足し治療が行えないリスク
- 審美的でない見た目になってしまうリスク
- 老後にインプラントが邪魔になってしまうリスク
以下でそれぞれ詳しく解説いたします。
①インプラント周囲炎に感染するリスク
インプラントは人工物のため虫歯になることはありません。しかしインプラント周囲炎という、歯周病に似た症状が現れることがあります。インプラント周囲炎を発症すると、インプラントを支えている顎の骨が溶けてしまい、症状が進行すると最終的にはインプラントが脱落してしまいます。
またインプラント周囲炎には、インプラント周囲粘膜炎という前段階の症状があり、インプラント周囲粘膜炎の段階であれば適切な治療を行うことで症状の改善が可能です。しかしインプラント周囲粘膜炎は自覚症状が乏しく、患者様ご自身で気付くことが難しいという特徴があり、多くの場合、気づいたときにはインプラント周囲炎に進行していることがあります。
インプラント治療前に歯周病治療や虫歯治療を行う
インプラント周囲炎は、歯周病と同じ細菌によって引き起こされます。そのため歯周病の症状がありお口の中の衛生環境があまり良くない状態の患者様がインプラント治療を行うと、インプラント周囲炎のリスクも高まります。
当院ではインプラント治療前に、歯周病や虫歯の有無について検査し、お口の衛生環境を改善することでインプラント周囲炎のリスク軽減に取り組んでおります。
インプラント治療後のセルフケアと医院でのメンテナンスの徹底
インプラント周囲炎を防ぐためには、患者様ご自身の日々のセルフケアが欠かせません。歯ブラシで磨くだけでなく、フロスや歯間ブラシを使用してインプラント周辺の歯垢を丁寧に落とすことで、インプラント周囲炎を発症するリスクを軽減できます。
またご自宅でのケアだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスやクリーニングも重要です。インプラントのメンテナンスはご自宅での歯磨きだけでは不十分で、年に3回〜4回程度、歯科医院でのメンテナンスを行う必要があります。定期的なメンテナンスとクリーニングを行うことで、インプラント周囲炎の予防だけでなく、万が一インプラント周囲炎を発症した場合にも初期段階で治療を行うことが可能です。
②インプラントと骨がうまく結合しないリスク
インプラントは人工歯根と顎の骨が結合することによって、固定を得ています。通常、インプラントの埋入手術を行ってから数ヶ月間の治癒期間を経て、人工歯根と顎の骨が結合します。
しかしさまざまな原因によって、人工歯根と顎の骨が結合しないリスクが生じます。
上述したインプラント周囲炎を発症して結合がうまくいかないケースをはじめとして、骨粗しょう症で骨密度が低い場合や、埋入手術の際にドリルの摩擦熱によって骨が火傷してしまいうまく結合しないようなケースもあります。
骨の火傷を防ぐための工夫
当院では、インプラントの埋入手術の際に骨が火傷することを防ぐために、以下のような工夫を行っております。
- 骨を削るドリルの速度を落として摩擦による熱を軽減する
- ドリルで削る際に注水(冷却生理食塩水)を行いドリルと骨の温度を下げる
このような工夫を行うことで、骨が火傷してインプラントと人工歯根が結合しなくなるリスクを軽減することが可能です。
③骨の厚みや高さが不足し治療が行えないリスク
インプラントを埋入する箇所の骨の厚みや高さが不足していると、インプラント治療を行うことができません。このような状態でインプラント治療を行うと、人工歯根と顎の骨の結合が十分に得られずにインプラントが脱落してしまったり、骨を突き抜けてしまうようなリスクがあります。
歯科用CTを活用して骨の診断を行います
当院ではインプラント治療の際に歯科用CTを活用して骨の診断を行っています。歯科用CTを使用することで、骨の厚みや高さといったデータを三次元的に取得することが可能です。
これにより厚みや高さが不足している箇所にインプラントを埋入して、インプラントが脱落したり骨を突き抜けてしまうようなリスクを回避します。
骨造成を行い骨の不足を補います
診断の結果、骨の厚みや高さが不足している場合には、骨造成と呼ばれる治療を行います。骨造成は骨が不足している箇所に人工の骨補填剤を挿入し、骨を再生させるような治療です。骨造成を行うことで、本来であればインプラントの埋入が行えないほどに骨の厚みや高さが不足している場合でも、インプラントを埋入できる可能性があります。
>>顎の骨の問題でインプラント治療ができないケースと骨造成について
インプラントオーバーデンチャーやオールオン4による治療
多くの歯を失ってしまった患者様に限定した治療ではありますが、当院ではオールオン4やインプラントオーバーデンチャーといった治療をご提供しております。
オールオン4は一塊になった人工歯を、インプラントオーバーデンチャーは総入れ歯を、数本のインプラントによって支える治療です。これらの治療は補う歯の本数より、埋入するインプラント(人工歯根)の本数の方が少ない為、インプラント(人工歯根)を埋入する箇所にある程度の自由度があります。
そのため、たとえ骨の厚みや高さが不足している方でも、十分な骨量がある箇所を選んでインプラントを埋入できる可能性があります。
④審美的でない見た目になってしまうリスク
インプラントは天然歯に非常に近しい構造をしているため審美性を確保しやすいと言われています。しかしその反面、前歯のインプラント治療などの際には、歯が長く見えてしまうような審美的でない見た目になってしまうリスクもあります。
歯を失うと顎の骨が減少し、それに伴って歯茎のボリュームも不足します。そのため天然の歯が残っている箇所と比べて歯茎が下がってしまい、インプラントを埋入した際にインプラントだけが長く見えてしまいます。
骨造成を行い骨のボリュームを回復させる
骨造成を行うことで、骨のボリュームを回復させれば、インプラントの長さも周囲の天然歯と同程度になります。インプラントの埋入そのものは問題なく行えるが、審美的な問題が生じることがわかっているような症例であれば、骨造成を行い審美性を担保するのが望ましいでしょう。
ただしインプラントの埋入手術は問題なく行えても、難易度の高い骨造成は行えないという歯科医師も多いため、インプラント治療を検討されている方は骨造成も問題なく行えるという歯科医院を選ぶことでより安心して治療を受けられるかと思います。
歯肉の移植を行い歯茎のボリュームを回復させる
骨の減少に伴って歯茎が下がってしまっている場合、歯肉の移植を行って歯茎のボリュームを回復させることで、よりインプラント治療後の見た目が審美的なものになります。また歯肉を移植することで歯ブラシがしやすくなり、結果的にインプラント周囲炎の予防にも繋がると考えられています。
骨造成と同様に歯肉の移植も難易度が高く、対応できない歯科医師は多いです。そのためインプラント治療を受ける際には、骨造成と併せて歯肉の移植についても対応の可否を確認しておくのが望ましいでしょう。
⑤老後にインプラントが邪魔になってしまうリスク
インプラントが老後に邪魔になってしまうという話を聞いたことはありますか?
ご高齢で介護が必要になった際など、歯が残っておらず着脱できる総入れ歯を使用していると、介護者が簡単に清掃を行うことができます。このような場合にインプラントだけが残存していると、歯磨きがしにくく介護者の負担になってしまいます。またインプラントと骨と顎の骨の結合は非常に強固なため、インプラントの撤去は通常の抜歯よりも大掛かりになり、介護が必要なご年齢の患者様には負担が大きい場合もございます。
人工歯を外して人工歯根を歯茎に埋め込む
インプラントが介護の邪魔になることが予見できるような場合には、無理にインプラントを撤去するのではなく、インプラントの人工歯だけを外して人工歯根は歯茎に埋めてしまうという方法があります。
人工歯根を歯茎に埋めたままにしても健康上の問題は特になく、人工歯根を撤去するよりも身体への負担が少ないことから、この方法を選ぶ方は少なくありません。
人工歯根をインプラントオーバーデンチャーに転用する
せっかく埋入したインプラントを老後も活用するのであれば、インプラントオーバーデンチャーに転用するという手段もあります。インプラントオーバーデンチャーは数本のインプラントで入れ歯を固定することで、通常の入れ歯よりも安定して使用しやすい入れ歯を実現する治療方法です。
上部構造の総入れ歯は取り外しが可能で、入れ歯を固定するためのインプラントも人工歯を装着していないため、お手入れが比較的簡単になります。この方法であれば、介護者の負担にもなりづらく、ご高齢になってからも安定した入れ歯でお食事を楽しむことが可能です。
インプラントのリスクをより軽減するためには?
上記のように、インプラント治療はメリットだけでなく、さまざまなリスクがありますが、インプラント治療のリスクを少しでも減らすために、患者様にできることは何かあるのでしょうか?
インプラント治療のリスクを軽減するためには、以下の点が重要になります。
- インプラントに精通した歯科医院を選ぶ
- 患者様ご自身でしっかりと術後のケアを行う
- インプラント治療後のメンテナンスに欠かさず通う
インプラントに精通した歯科医院を選ぶ
インプラントのリスクを軽減し、安心して治療を受けるためには、インプラントに精通した歯科医院を選ぶことが重要です。
インプラントに精通した歯科医院を選ぶ際には、医院の設備や歯科医師の経歴、所属学会などさまざまな点を確認する必要があります。例えば医院の設備としては、歯科用CTや手術室、滅菌器などの衛生管理機器が備えられていることが確認できれば、インプラント治療をより安全に行える可能性が高いです。
また経歴や学会については、歯科医院の院長や担当医がインプラント治療の経験が豊富であるかどうか、インプラントの専門医資格やインプラント専門の学会に所属しているかどうか確認できれば、安心して治療を受けられる可能性が高まります。
もちろん設備や所属学会などを確認したからといって、インプラント治療のリスクが完全に無くなるわけではありません。インプラント治療に限らず、どのような治療であっても、リスクが全く無くなることはありません。それでも、患者様ご自身が歯科医院の設備や歯科医師の経歴や技術に関心を持って選択することで、インプラント治療のリスクを少しでも減らして、後悔しないインプラント治療を受けられると思います。
患者様ご自身でしっかりと術後のケアを行う
インプラント治療後には患者様ご自身が適切なセルフケアを行うことで、術後の細菌感染を予防し、インプラント周囲炎の発症リスクを軽減することができます。
歯科医師の指導に従って歯磨きやフロスを行う、抗生物質の服用を用法用量を守って行うことで、インプラント手術の予後がより安定します。
インプラント治療後のメンテナンスに欠かさず通う
インプラント周囲炎への感染リスクを軽減するためには、術後に患者様が欠かさず定期的なメンテナンスに通うことが大切です。また術後のメンテナンスでは、クリーニングを行うだけでなく、顎の骨に埋入した人工歯根と上部構造の人工歯、これらを連結しているアバットメントに異常がないかそれぞれ確認します。
さらに噛み合わせの状態や、インプラント周囲の組織に炎症がないか、お口全体の組織に異常がないか、お口がしっかりと清掃出来ているか、インプラント周囲の骨に問題がないかといったことも確認していきます。
これによりインプラントの些細な異常も見逃さず、例えばインプラント周囲炎のようなインプラントの脱落につながる問題を、未然に解決できる可能性が高くなります。
まとめ:大阪でリスクの少ないインプラント治療なら当院まで
このページではインプラント治療のリスクや注意点について、またリスクを減らすための当院の当院の取り組みや患者様ご自身が知っておくことでリスクを軽減できるような知識についてご説明しました。
インプラント治療はしっかりとした設備のもと、経験豊富な歯科医師が適切に治療を行えば、高い確率で成功する治療です。成功率が100%になることはありませんが、限りなく失敗しにくい治療を行うことは可能です。
当院では京都大学医学部附属病院のインプラント専門外来で勤務し、日本口腔インプラント学会でインプラントについて専門的に学んできた院長が、インプラント治療を行います。失敗しにくく患者様が安心して受けられるインプラント治療を行うために、インプラント治療をご希望の患者様には無料相談・無料カウンセリングを実施しております。
来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。ぜひ一度当院の無料相談へお越しください。