『ブリッジで治療した歯が痛い…』
『せっかく治療したのに痛くて噛めないので困っている』
『ブリッジをした箇所の歯茎に痛みがある』
1本〜2本ほどの歯を失った場合の治療の選択肢として、よく選ばれるのがブリッジです。ブリッジは保険適用が可能な場合も多く、インプラント治療のように外科手術を伴わないため、一般的な治療として多くの方に活用されています。
しかしブリッジ治療の後に、患部に痛みや違和感を感じる方が多くいらっしゃいます。
そこでこのページでは、ブリッジ治療をしたのに痛くてしっかり噛めないとお困りの方に、ブリッジ治療で歯に痛みが生じる原因や、解決するための対処法をご説明します。
- ブリッジ治療とは?
- ブリッジで歯が痛む・噛めない原因について
- ブリッジが痛む場合の対処法
歯を失った際には、食事が楽しくなくなったり、口を開けるのが恥ずかしくて人との会話が楽しめないなど、大変辛い思いをされた方もいらっしゃると思います。そんな状態も、ブリッジ治療をすることで全て解決すると考えられていた方は、痛みや違和感が出てしまい、落胆された経験がお有りではないでしょうか?このページを読んで頂くことで、お困りのみなさまの一助になれば幸いです。
当院では、日々ご来院くださる歯を失ってしまった患者様に、最適な治療をご提案しております。来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。ぜひ一度当院の無料相談へお越しください。
目次
ブリッジとは|どのような治療法?
ブリッジは失ってしまった両隣の歯を支えに人工歯を入れる治療法です。
失った歯の両隣の歯を削って、失った歯と削った歯の本数分の一続きになった被せ物を被せます。失った歯が1本なら被せ物は3本分。失った歯が2本なら被せ物は4本分になります。
ブリッジは基本的には失った歯が1本〜2本程度の際に採用される治療法です。そのため多くの歯を失った患者様には適応しません。また支えとなる歯を削ることになりますが、一度削った歯は元に戻らないので、その点は注意が必要です。
歯を失った際の治療法はブリッジに限らずさまざまです。まだ治療を行っておらず、どんな治療が良いか検討している方は、ぜひこちらのページも参考にしてください。
>>歯を失ったときの4つの治療法|歯科医自身が歯を失ったらどうする?
ブリッジが痛い・噛めない場合の4つの原因
ブリッジで痛みが生じる際には、さまざまな原因が考えられます。痛みが生じる箇所、痛みが生じるタイミングなどによっても、痛みの原因がある程度は特定できます。
もちろん痛みが生じる原因をある程度までご自身で判断したからといって、ご自身の判断だけで対処するのは危険です。そもそも歯科医院を受診しなければ、根本的な解決は望めません。とはいえ原因がわからないままというのもご不安でしょうから、まずば以下をご覧いただき、ご自身のブリッジが痛む原因をある程度絞り込んでみて下さい。
- ブリッジ治療の直後に痛みが生じている場合
- ブリッジ治療から数年が経過して痛みが生じ始めた場合
- ブリッジの支えになる歯が痛む場合
- ブリッジの下の歯茎に痛みが生じる場合
ほとんどの方のブリッジの痛みは、上記のうちのどれかに該当するはずです。それにより、なぜ痛みが生じているのか、ある程度は特定できます。以下でそれぞれのパターンごとに、痛みの原因を解説するので、引き続きご覧ください。
ブリッジ治療の直後に痛みが生じている場合
ブリッジ治療の直後に痛みが生じている場合は、ブリッジの支えにするために削った左右の歯の神経が過敏になっている可能性が高いと思われます。
ブリッジ治療の際には、必ずブリッジの支えとなる歯を削る必要があります。この際、削ったことにより、歯の神経が刺激を受けやすくなってしまいます。よくある症状としては、削ってからしばらくの間、しみたり痛みを感じたりします。また支えにする歯に虫歯があり、虫歯の治療も並行して行った場合は、さらに痛みが出る可能性が高まります。
ブリッジ治療直後に痛みが生じるのは特別なことではなく、長くても1ヶ月程度で痛みが落ち着いていきます。もしもそれ以上痛みが長引く場合には、別の問題がある可能性も考えられるので、歯科医院を受診してください。
ブリッジ治療から数年が経過して痛みが生じ始めた場合
ブリッジは両隣の歯に連結した被せ物を装着して、失った歯の箇所の人工歯を支える構造です。食事の際の噛み締める力などは、両隣の歯に分散して伝わります。そのため、両隣の歯は本来以上に強い負荷がかかり続けることになります。
ブリッジの治療をしてから時間が経つと、両隣の歯が負担に耐えられなくなり、痛みが生じ始めることがあります。また長期間ブリッジを装着していると、ブリッジ本体が劣化してしまいます。保険診療のブリッジの場合、個人差はありますが、概ね7年〜8年ほどで劣化が進みブリッジに不調や破損が見られ始めます。それが原因で痛みが生じる場合もあります。
ブリッジの支えになる歯が痛む場合
上記の通り、ブリッジの支えになった歯は大きな負荷を受けることになるため、支えになった歯が徐々に弱って痛みが生じることがあります。
ブリッジ治療前に虫歯の治療などで支えとなる歯の神経を抜いている場合でも、神経を抜いたはずの歯で痛みが生じることがあります。神経を抜いている歯に痛みが生じる場合には、以下のような可能性が疑われます。
- 抜髄(神経を抜くこと)の際に何か問題が起きていた
- ブリッジの箇所の噛み合わせが高く、強い負荷がかかっている
- 強い噛み締めや食いしばりによる負荷が原因で歯の根に問題が起きている
- 歯の根に膿が溜まり炎症を起こしている
被せ物で隠れた神経や、歯茎に覆われている歯の根の問題は、外見上はほとんどわかりません。そのため痛みを感じて歯科医院を受診した際に、ようやく問題が発覚することが多々あります。
ブリッジの下の歯茎に痛みが生じる場合
ブリッジの下の歯茎に痛みが生じている場合、歯周病を発症している可能性があります。
見た目上は気付きにくいですが、ブリッジは非常に汚れやすい構造です。ブリッジの裏側に実は汚れが溜まっている、ということがあります。ブリッジの裏側に溜まった汚れは、歯周病の原因になります。
歯周病が進行すると、歯茎に腫れが出る、膿が溜まる、デキモノができる、といった症状があらわれます。このような場合には常に痛みが出続けたり、人工歯と歯茎が触れるたびに強い痛みを生じることになります。
ブリッジの歯が痛い、噛めない場合の対処法
ブリッジの歯に痛みが生じた際の対処法ですが、基本的には『患者様ご自身で出来る根本的な対処』は無いと思ってください。ブリッジの歯に痛みや違和感が生じた場合は、以下のいずれかの対処を行うことになります。
- すぐに歯科医院で検査・診断を受ける
- 別の治療法への切り替えを検討する
- すぐに歯科医院に行けない場合の応急処置(根本的な解決ではない)
すぐに歯科医院で検査・診断を受ける
ブリッジの歯が痛くて噛めない、という場合には、症状をそのままにせずにすぐに歯科医院に行って検査・診断を受ける必要があります。
痛みが出ているということは、歯に何らかの問題が起きている証拠です。そのまま放置してしまうと、問題がさらに悪化します。悪化するのが痛みだけであればまだ良いのですが、問題が進みすぎると歯科医院でも対処出来ない状態になることもあります。
ブリッジの痛みを放置すると、以下のような状態になる可能性があります。
- 歯の神経が壊死してしまい、歯が脆くなる
- 支えの歯が弱って抜歯することになる
- 虫歯や歯周病がブリッジの箇所以外に広がってしまう
ブリッジは支えにする歯を削る必要があり、歯を削る回数には限度があります。症状がひどくなり、大きく歯を削る必要がある場合は、ブリッジでの再治療が難しくなります。同様に支えとなる歯が抜歯に至った場合も、ブリッジでの再治療が難しくなります。
このような事態を防ぎ、最小限の治療で完治を目指すためには、やはり早期に歯科医院を受診することが重要です。
別の治療法への切り替えを検討する
そもそもブリッジが合っていないと感じる場合や、支えとなる歯が抜けてしまい、治療が必要な歯の本数が増えてしまった場合などは、ブリッジ以外の治療の選択肢もあります。
ブリッジ以外での治療に切り替えを行う場合には、患部の状態や患者様のご希望などによって適応となる治療が異なります。
ここでは一つの目安として、当院で実際に行っている、ブリッジの長さ(欠損している歯の本数)に応じた2つの治療法をご紹介いたします。
ブリッジが短い場合の治療法(3歯程度まで)
現在ご使用のブリッジが、2本の歯を土台にして3本の歯を作るようなショートブリッジの場合、患者様の歯にピッタリと適合する『セラミックブリッジ』に作り変える治療を行うことで、痛い・噛めないといった問題が解決する可能性がございます。
例えば、歯周病によりブリッジの下の歯茎に痛みが生じている場合、被せ物と土台の歯の間に汚れが溜まっていることが、歯周病の原因である可能性があります。
当院のセラミックブリッジは、精密で隙間がほとんどできない、汚れのたまりにくい被せ物を作成します。またセラミックは非常に丈夫で劣化しにくい素材であり、適応を守れば、長期間の使用にも耐えることができ、見た目にも美しいという特徴があります。セラミックブリッジについては、当院のセラミック矯正専門サイトでご紹介しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
>>虫歯や歯周病になってしまった前歯をリカバリーした症例(セラミック矯正)
ブリッジが長い場合や複数箇所ある場合の治療法
現在ご使用のブリッジが、2本の歯を土台にして4本以上の歯を作るようなロングブリッジの場合、またはショートブリッジ、ロングブリッジ問わず、複数の箇所をブリッジで治療しているような、健康な歯が残っている本数が少ない場合は、思い切って『インプラントオーバーデンチャー』による治療に切り替えることで、痛い・噛めないといった問題が解決する可能性がございます。
インプラントオーバーデンチャーとは、総入れ歯または部分入れ歯に数本のインプラントを用いることで、入れ歯を固定し安定させる治療法です。入れ歯の欠点である、入れ歯が外れる、動いてしまう、物がしっかり噛みきれない、歯茎が痛いなどの不快症状を全て解消してくれる画期的な治療法です。
ロングブリッジが痛む場合は、ロングブリッジの箇所を部分入れ歯のインプラントオーバーデンチャーにすることで、現在患者様が抱えられている痛みなどの問題を解決できる可能性があります。またお口の中にたくさんの治療箇所を抱えており、健康な歯があまり残っていないが、総入れ歯には抵抗があるためブリッジなどの治療でなんとか保たせているという状態の患者様も、当院のインプラントオーバーデンチャーであれば抵抗なくご使用いただける場合がございます。
インプラントオーバーデンチャーは、最小1本のインプラントを支えにして、固定式の入れ歯をご使用いただける治療法です。
『入れ歯はグラグラ揺れ動いたり、喋ると外れたりするイメージがあるから嫌だ』『しっかりと食事を噛みたいからこれまで痛くてもブリッジで治療してきた』といった方に、大変おすすめの治療法でございます。入れ歯というと抵抗感がある方も多いかと思いますが、インプラントオーバーデンチャーは入れ歯の不快症状がほとんどなく、また現在のブリッジが痛い・噛めないといった問題も解決できる可能性があるため、ぜひ一度インプラントオーバーデンチャーを検討いただければと思います。
すぐに受診できない場合の対応(根本的な解決ではない)
ブリッジに痛みを感じてすぐに歯科医院を受診したくても、予約が取れなかったり仕事の都合で時間がなかったりと、受診できるまでに日数がかかってしまう場合があります。その場合は、以下のどちらかの方法で、ある程度なら痛みを抑えることができるはずです。
- 鎮痛剤を使用する
- 痛みのある箇所をゆっくり冷やす
急激に患部を冷やすと、痛みが強くなる場合があります。濡れタオルや冷却シートを使って、頬の外側からゆっくりと患部を冷やすことで、痛みを抑えられる可能性があります。
ただしこれらの対処を行って、痛みが一時的に治まったとしても、必ず歯科医院を受診してください。痛みが治まっても、根本的な問題は解決されていません。放置すると先述した通り、取り返しのつかない症状にまで進行してしまう可能性もありますので、十分にご注意ください。
>>ブリッジに替わる治療法インプラントオーバーデンチャーについて
まとめ:ブリッジが痛い噛めない場合はすぐに診察を
このページでは、ブリッジ治療を行ったのに痛い・噛めない場合の、原因と対処法についてご紹介しました。ブリッジは1本〜2本ほどの歯を失った場合に有効な治療法で、多くの方に行われています。しかしブリッジ治療の後に、患部に痛みや違和感を感じる方が多くいらっしゃいます。
ブリッジ治療をした箇所の痛みの原因はさまざまですが、全てに共通して言えることは、ご自身での対処は根本的な解決にならないということです。ブリッジが痛い場合は、すぐに歯科医院を受診する必要があります。
歯科医院を受診して問題を解決できれば、そのままブリッジを使い続けられる可能性もありますし、ブリッジを使用し続けるのが難しい場合は、他にもさまざまな治療の選択肢があります。
当院では、日々ご来院くださる歯を失ってしまった患者様に、最適な治療をご提案しております。来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。ぜひ一度当院の無料相談へお越しください。