「歯医者が怖い」20年以上治療から遠ざかっていた50代男性のインプラントオーバーデンチャー症例

「歯医者が怖い」

「ここまで悪くなった口を見せたら、怒られるかもしれない」

そんな気持ちから、歯科医院へ行けなくなっている方はいませんか?

今回ご紹介するのは、歯科医院に強い苦手意識を持ちながらも、仕事上の転機をきっかけに治療を決断された50代の患者様です。

職場の上司から言われたのは、

「管理職になる前に、歯を治してきてほしい」

という言葉でした。

直近で歯科医院を受診したのは7年前。

被せ物が取れたため一度だけ受診されましたが、継続的な通院には至りませんでした。

その前も10年以上、歯科医院から遠ざかっており、約20年間、十分な治療を受けられていない状態でした。

治療前後比較(口元)

残っている歯は全く噛み合っておらず、歯と歯茎でお食事を取られている状態でした。

審美的にも日常生活に支障が出ている状態で、お口元を隠してお話したり、マスクを日常的にしている状態でした。

インプラントオーバーデンチャーで、上下とも治療を行いました。入れ歯がしっかり安定することで、なんでも噛めるようになり、また見た目も審美性の高い状態になりました

治療前後比較(口腔内正面)

左下の奥歯1本は、残せる可能性がありました。

しかし、その1本を無理に残すことで、理想的な噛み合わせや入れ歯の安定を妨げる可能性がありました。

治療後の状態まで一緒に検討し、患者様と十分に相談したうえで、すべての歯を抜歯することになりました。

今回選択した治療方法は、上下顎のインプラントオーバーデンチャーです。

インプラントを利用して総入れ歯を固定することで、通常の総入れ歯よりも動きにくく、安定してお食事を摂れるようになります。

治療前(口腔内写真)

上顎で6本、下顎で7本の歯が残っている状態でしたが、ほとんどの歯が重度の虫歯と歯周病で、保存が難しい状態でした。

唯一、左下の奥から2番目の銀歯が詰まっている歯は、なんとか残せる事もできましたが、上記同様、抜歯しております。

治療前後比較(レントゲン写真)

術前のレントゲン写真では、歯周病が進行しているため、土台となる骨が重度に吸収し、根の先端付近でしか骨に埋まっていない状態でした。

赤い線が骨のレベルですが、歯の根の先端付近まで吸収しているのが分かります。

治療後は、入れ歯を効率的に固定するために正しい配置、角度でインプラントが綺麗に配置されています。

治療前後比較(口腔内正面・入れ歯なし)

患者様は50代と比較的お若く、体格もしっかりしており、噛む力が非常に強い方でした。

そこで上顎には6本、下顎には2本のインプラントを配置しました。

上顎には、磁石の力で入れ歯を固定する「磁性アタッチメント」を採用。

噛んだときに生じる横方向の力を逃がし、インプラントへ加わる負担に配慮した設計です。

下顎には、ボタンのような構造で入れ歯を固定する「ロケーターアタッチメント」を使用しました。

当院では、骨の状態や噛む力、入れ歯の着脱のしやすさなどを考慮し、患者様ごとに適した固定方法を選択しています

治療後(口腔内・入れ歯なし)

上顎のインプラントオーバーデンチャーでは4本を一つの目安とすることもありますが、今回は強い咬合力を考慮し、6本のインプラントにかかる負担を分散させています。

治療後(口腔内・入れ歯あり)

上顎の入れ歯は、口蓋を大きく覆わない無口蓋設計。

違和感を抑えながら、6本の磁性アタッチメントでしっかり固定しています。

下顎の入れ歯は、2本のロケーターアタッチメントに加え、粘膜にも密着するよう吸着性の高い精密な型取りを行いました。

完成直後は固定力が非常に強く、

「外すのが大変で、慣れるまで2週間ほどかかりました」

とお話しされるほどでした。

最後に

治療期間は約2年。

歯科医院が苦手だった患者様ですが、治療中は一度もキャンセルすることなく、最後まで欠かさず通院されました。

治療が進むにつれ、歯科医院に対する苦手意識も少しずつ薄れ、最後には大きなストレスを感じることなく通院されていたことが、非常に印象的でした。

「怖くて歯医者に行けない」

「悪くなりすぎて、見せるのが恥ずかしい」

そう思っている方ほど、決して一人で抱え込まないでください。

私たちが最初に行うのは、責める事ではありません。

これまで治療を受けられなかった理由をお聞きし、今のお口でできることを一緒に考えることです。

長い間、歯科医院から遠ざかっていても、今から相談することはできます。

まずは治療を決めるためではなく、現在の状態を知るための相談から始めてみてください。

YouTube動画

 

年代・性別50代男性
主訴上司に歯を治してきて欲しいと言われた
治療内容上下顎インプラントオーバーデンチャー(ロケーターアタッチメント・磁性アタッチメント)
費用精密金属床義歯1装置50万×2(上下顎),義歯用インプラント1本25万×8本,ロケーターアタッチメント6万×2,磁性アタッチメント9万×6,
期間2.5年
リスク・副作用インプラントもご自身のブラッシングを行わないと歯周病になります。天然の歯同様ブラッシングを行い定期的なメンテナンスが重要です。この義歯はご自身で着脱でき、インプラント周囲の清掃が非常に簡単な為、メンテナンスしやすい工夫もされております。

 

YASU DENTAL CLINIC

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インプラント オーバーデンチャー 名医 監修者情報

松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長 『インプラントオーバーデンチャー外来』

 

東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、
その後インプラント治療や入れ歯治療を専門に行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。
インプラント オーバーデンチャーの治療実績も多数。

経歴
2003年 東京歯科大学入学
2009年 京都大学医学部付属病院・口腔外科学講座 インプラント専門外来
2010年 京都大学医学部付属病院関連病院
麻酔科・口腔外科
2012年 医療法人健志会
ミナミ歯科クリニック勤務
分院長など歴任
2021年 YASU DENTAL CLINIC 開院
所属学会等
  • ADPR インプラント軟組織コース インストラクター
  • 日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 委員会所属
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 国際口腔インプラント学会(International Society of Oral Implantology)
  • ITI(International Team for Implantology)
  • 日本歯科審美学会
  • 日本顎咬合学会会員、認定医
  • インビザライン認定医
  • 大森塾1期生

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日付:   カテゴリ:インプラントオーバーデンチャー症例

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当院では、来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。
そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、
ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。
出会う歯科医院によって患者様の人生は大きく変わります。
人生最後の歯科治療を、是非当院にお任せください。