『オールオン4に興味があるけれど、手術の失敗が怖い…』
『オールオン4の手術で失敗されたら何が起きるの?』
歯の大部分を失った方にぴったりの治療として、近年注目の高まるオールオン4。しかし外科手術を伴う治療のため、手術の失敗リスクなども考えると、なかなか治療に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。実際にオールオン4で治療を行い、後悔している方もいらっしゃるようです。
>>オールオン4を後悔する5つの瞬間と後悔しないためのポイント
そこでこのページでは、オールオン4の治療における失敗に関して、以下の内容をご紹介します。
- オールオン4の失敗例
- 失敗を避けるために患者様ができること
- オールオン4以外の選択肢
どのような治療でも、失敗のリスクを完全になくすことは不可能です。オールオン4も外科手術を伴う治療である以上、失敗してしまう可能性もあります。しかし患者様ご自身が知識を持っておくことで、より失敗が起きにくい歯科医院選びや、ご自身で失敗のリスクを下げるための行動ができるようになります。
当院では多くの歯を失った方への治療として、オールオン4やインプラントオーバーデンチャーを取り扱っています。来院される患者様にはメリットだけでなくデメリットもしっかりとご説明し、その上で患者様が後悔することのない歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。まずはぜひ当院の症例集をご覧ください。多くの歯を失った方が審美性・機能性ともに回復する様子を見ていただけます。
目次
オールオン4治療の5つの失敗例
オールオン4の失敗例というと、どのようなものを想像しますか?ここでは、オールオン4の主な失敗事例を5つご紹介します。
- 神経や血管が傷ついた
- 噛み合わせが合っていない
- インプラントとあごの骨が結合しなかった
- インプラント周囲炎が発症した
- 人工歯の形・色が希望通りではなかった
オールオン4に限らず、全ての治療には失敗のリスクがついて回ります。患者様ご自身が、どのような失敗があり得るのかを理解してから治療に望むことが重要です。失敗のリスクについては、しっかりと説明してくれない医院も多いかと思います。このページで、オールオン4で失敗するとどのようなことが起きるのか、理解した上で治療をご検討ください。
失敗例①:神経や血管が傷ついた
オールオン4の際の、インプラント埋入手術の失敗として、神経や血管を傷つけてしまう可能性があります。このような事態になると、傷つけてしまった部分の感覚が鈍くなったり、感覚が全くなくなることがあります。その反対に、痺れや痛みが生じる可能性もあります。
このような事態を防ぐためには、歯科用CTで神経や血管の位置を把握し、サージカルガイドを用いて治療計画通りの位置と角度にインプラントの埋入を行います。
失敗例②:噛み合わせが合っていない
オールオン4は最大で12本の人工歯が連なった構造になっています。インプラントを埋入する位置や深さ、角度がズレてしまうと、連なった人工歯全体にズレが生じ、噛み合わせが悪くなってしまいます。
噛み合わせがあっていなければ、本来4つのインプラントに分散される負荷が、一部にだけ強くかかってしまったりするため、破損の原因となったり、インプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。
失敗例③:インプラントとあごの骨が結合しなかった
オールオン4治療の失敗として、埋入したインプラントと顎の骨がうまく結合しないことがあります。
原因は複数考えられますが、一つはインプラントを埋入する位置が不適切な場合です。埋め込む位置や深さ、角度が治療計画からズレてしまうと、うまく骨とインプラントが結合できません。
埋入の手術の際のドリルがオーバーヒートしてしまった場合も、顎の骨との結合がうまくいかない可能性があります。通常、ドリルの温度が上がりすぎないように、ゆっくりと冷却水なども使用しながら埋入のための穴を開けます。この際の処置が不適切だと、ドリルの温度が上がりすぎて、骨にダメージを与えてしまいインプラントとの結合がうまくいかなくなります。
そしてもともと顎の骨に問題を抱えている場合にも、結合が難しい場合があります。顎の骨が薄い、顎の骨の量が足りない、といった場合は人工歯根と骨の結合がうまくいきません。このような場合には、骨造成と呼ばれる、顎の骨の量を増やす治療をおこなってからインプラントの埋入をします。>>インプラント治療ができないケース|顎の骨の問題について
失敗例④:インプラント周囲炎を発症した
オールオン4を行う際に必ず必要なインプラントですが、インプラントは免疫機能を持たないため、感染に弱いという特性があります。特に、インプラントの周辺の歯茎に細菌が感染する、インプラント周囲炎には注意が必要です。
インプラント周囲炎は日々のセルフケアや、定期的な歯科医院でのメンテナンスで予防することができますが、100%発症を防ぐことはできません。インプラント周囲炎が発症すると、最悪の場合インプラントが脱落してしまいます。
失敗例⑤:人工歯の形・色が希望通りではなかった
オールオン4は片顎全ての歯を一度に作るので、患者様の希望通りの色や形を実現しやすいと言われています。しかしやはり、患者様と歯科医のコミュニケーションが不足していると、人工歯が希望通りの色や形にならないこともあります。
また、希望通りの色や形にはなったものの、実際に装着すると違和感のある仕上がりだった、という失敗もありえます。例えば白い歯に憧れて、白すぎる人工歯をオーダーしてしまい、希望通りの色になったけれど装着すると不自然な白さが目立ってしまうという事例が多いです。
オールオン4治療の失敗を避けるための5つの注意点
ここまで、オールオン4の失敗例を解説しました。オールオン4の失敗にはさまざまな原因があり、患者様ではコントロールできない部分が多いのも事実です。
しかし患者様ご自身が知識を持つことで、失敗のリスクを下げられる部分もございます。ここからは、オールオン4治療の失敗リスクを下げるための、5つの注意点をご紹介します。
- 経験豊富な歯科医を選ぶ
- 歯周病を治療してから手術する
- 舌で患部を押さない
- 丁寧なブラッシングを怠らない
- 禁煙する
上記の注意点を念頭において治療にのぞむことで、オールオン4の失敗リスクを下げることができるはずです。オールオン4での治療を検討されている方は、必ず最後までご覧ください。
注意点①:経験豊富な歯科医を選ぶ
オールオン4治療の失敗リスクを下げるためには、やはり経験豊富な歯科医の下で治療を行うのが重要です。
オールオン4は4本のインプラントで、12本の人工歯にかかる力を支える、非常に難しい治療です。経験不足の歯科医だと、当然失敗のリスクも高くなってしまうでしょう。
経験豊富な歯科医を見つけるのは確かに難しいですが、特にオールオン4のような難易度の高い治療では、歯科医選びが非常に重要になります。症例数の多い歯科医院や、情報発信に積極的な歯科医院などは、経験豊富な歯科医がいるはずです。そのような歯科医院のカウンセリングに行って、実際に話を聞いてみるなどすれば、良い歯科医と出会えるかと思います。
当院ではオールオン4やインプラントオーバーデンチャーなど、難易度の高い治療も多数扱っております。またこれらの治療をご検討の方に、無料相談・無料カウンセリングを実施しております。来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。ぜひ一度当院の無料相談へお越しください。
注意点②:歯周病を治療してから手術する
オールオン4でインプラントが骨と結合しなかったり、インプラント周囲炎になってしまうような失敗を防ぐためには、事前に歯周病を直してからオールオン4の治療を始めるのが良いでしょう。
基本的には、歯科医院側でも歯周病を放置して、オールオン4の治療を行うことはありえないです。ただし患者様側が歯周病の治療に積極的でなく、オールオン4の治療をとにかく優先させたいという意志が強いと、歯周病治療が不十分な状態でオールオン4の治療を始めてしまう歯科医院もあるかもしれません。
もちろんオールオン4を行うのに適していない状態で治療を始める歯科医院に問題がありますが、患者様側も歯周病治療に対して協力的だと、より失敗のリスクを減らせるのではないかと思います。
注意点③:術後は舌で患部を押さない
オールオン4の術後に、患部が気になって舌で押してしまう方が多いです。術後すぐの段階は、インプラントと顎の骨がまだ完全に結合していないため、舌が患部に力を加えることが結合の邪魔になる可能性があります。
同様の理由で、術後1ヶ月前後は、なるべく固すぎる食べ物は避けるなどすることで、インプラントと顎の骨の結合が失敗するリスクを下げられます。
注意点④:丁寧なブラッシングを怠らない
インプラント周囲炎を防ぐためには、とにかく日々の丁寧なお手入れが欠かせません。毎日のブラッシングでインプラントの周辺に歯垢が溜まることを防ぎ、衛生環境を保つことで、インプラント周囲炎のリスクを減らせます。
同様に定期的な歯科でのメンテナンス、クリーニングも重要となります。
注意点⑤:禁煙する
喫煙習慣は口腔衛生上あまり良いとは言えません。血流が悪くなったり、唾液の量が減ってお口の中の洗浄作用が弱まってしまったり、という悪影響が起きることがあります。
オールオン4をなるべく長く使い続けるためには、禁煙することも一つの選択肢になるでしょう。
インプラント周囲炎になりにくい?インプラントオーバーデンチャー
オールオン4の失敗事例として、やはり非常に多いのが治療後のインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎はご自宅でのブラッシングなどで、口腔内の衛生環境を保つことで、ある程度リスクを下げられます。
それでもご自身でのブラッシングは磨き残しが不安、かといって頻繁に歯科医院にクリーニングにいくわけにもいかない、という方も多いでしょう。そういった方は、オールオン4ではなく、インプラントオーバーデンチャーも選択肢に入れてみると良さそうです。
インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯をインプラントで固定することで、しっかりと入れ歯を安定させる治療法です。オールオン4との最大の違いは、インプラントオーバーデンチャーは上部構造に入れ歯を利用するので、自由に着脱できる点です。
上部構造の入れ歯は外せるために洗浄しやすく、上部構造を外すと固定源となるインプラントが露出するので、その周辺をブラッシングしてあげることで衛生環境を維持しやすくなります。
清潔な状態を保ちやすいということは、インプラント周囲炎のリスクを下げることに直結します。またご高齢になり介護が必要になった際などを考えても、取り外せるインプラントオーバーデンチャーは便利なはずです。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:オールオン4の失敗を防ぐには術後のメンテナンスが重要
このページでは、オールオン4の失敗についてご紹介しました。思っている以上にさまざまな要因で、治療が失敗することを知り、驚いた方も多いのではないでしょうか。
失敗を防ぐためには、歯科医院側の努力が重要ですが、患者様ご自身でもできることはあります。特に患者様ご自身でできることの中でも、最も効果的なことは、術後のセルフケアや定期的なメンテナンスのための通院です。
ご自身でのケアはしっかりとできているのに、定期的な通院を行わず、結果インプラント周囲炎になってしまった患者様もおられます。歯科医としても、せっかくのオールオン4を長く使っていただきたいので、定期的なメンテナンスにはぜひ来ていただきたいと思います。
またよりご自宅でのケアを行いやすくされたい方は、思い切ってインプラントオーバーデンチャーを検討するのも良いでしょう。
インプラントオーバーデンチャーでもオールオン4でも、当院では来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。歯を失ってお困りの方は、ぜひ一度当院の無料相談へお越しください。