-
- Q.
- 30年以上前に上顎洞炎の手術で上顎前歯を削り、上顎片側にインプラント3本入っています。(A医師のオペ)ヒーリングキャップを被せている状態です。
- 上顎残り片側もインプラント受診をA医師にした時点ではオールオン4をしましょうとの所見でした。(この時点では骨造成の話しは出ませんでした。)そんな状態のまま約1年経過してしまいました。なぜかと言うと片側にヒーリングキャップをした時点で担当のA医師が身体的事情で復帰のメドが立たなくなってしまったからです。
- その間、代打で同系列他院から一時的に来られている別の医師(B医師)に診て貰いましたら最初の医師とは違う所見が出ました。
サイナスリフトをするとインプラント可能だが結論、当院では出来ないから別の病院に行って下さいとの事。仮にサイナスリフトをしても骨が薄い為、何年もつか分からない。だからインプラントは勧めない。と言われました。仕方ないのでひとまず紹介状を書いて貰い、歯科で大きな大学病院を受診しました。(30年以上前に上顎洞炎手術を受けた病院) - 初診では単純レントゲンだけを撮り、2回目の受診でインプラント不適合と言われました。(C医師) 骨が1㎜程しかなくサイナスリフトをしても脱落の可能性が50%以上あるのでやめた方が良いと言われかなりショックを受けています。
もちろん医師によって見解に違いが有るのは分かりますがB医師、C医師はほぼ同じ様な所見ですがA医師の所見とは違うのでどうして良いのか分からなくなりました。私としては体への負担、期間、費用を考えると可能な限り最小限で的確な方法で行いたいです。 - まとめますと…
- 1.
- 私はインプラント手術可能なのか?
- 2.
- ビスフォスフォネート剤投与頃からそれまでの義歯(上顎洞炎手術あとに入れた)と健康な歯にも悪影響が出たとあくまでも自己判断だが感じた事と、骨が1ミリ薄な事や、歯周病の影響など状態悪化した事などで今回の治療が保険治療対象にならないのか?
- 3.
- 技量ある医師に骨造成して貰ったとして、その後のケアをしても20年以上もたせる事は難しい事でしょうか?
- アドバイスぜひ宜しくお願い致します。
-
- A.
- ご質問ありがとうございます。
- 仰るように各歯科医師ごとにより、見解が違う事はあるかと思います。またその歯科医師の技量や得意不得意などによっても見解がことなることもございます。
- 1.
- インプラント手術が可能かどうかですが、実際に拝見させて頂かないと、正確な事はお伝えできませんが、現代の歯科技術を用いれば、骨の状態によってインプラントが出来ないケースということはほとんど無いと思われます。
サイナスリフトをした部位のインプラントが長持ちしないということもございません。きちんとサイナスリフトで骨が増えていれば、通常のご自身の骨に入れられたインプラントと同じように機能させることができます。またサイナスリフトをした部位のインプラントが50%以上で脱落するという科学的な根拠はございませんのでご安心頂ければと思います。ただしサイナスリフトは、インプラント手術の中でも技術を用し、難易度が高いため、この手術ができるのは一部の歯科医師に限られます。
きちんと処置ができると言って頂ける歯科医師に出会うまで、何件かカウンセリングに行かれてみてはいかがでしょうか?技術がある歯科医師なら必ず治療をして頂けると思います。 - 2.
- ビスフォスフォネートとありますが、このお薬を服用されていると骨の代謝が抑えられているため、基本的にはインプラント治療を行うことが難しくなります。
インプラントに感染が起きた際に顎の骨が壊死してしまうなどの報告もございますため、ビスフォスフォネート製剤服用の方はより慎重にインプラント治療を検討する必要があります。一般的に骨粗鬆症で使われる内服のビスフォスフォネート製剤の顎骨壊死のリスクはそこまで高くは無いものの、悪性腫瘍の治療に用いられる注射のビスフォスフォネート製剤はよりリスクが高くなる為注意が必要です。事前に十分なリスクを把握しておくことが重要です。
また今回のようなケースの場合でもインプラント治療や、それに付随する治療が保険適応になることは難しいと思われます。 - 3.
- きちんとした治療を行い、骨造成したところのインプラントをケアしていれば、20年以上持たせることは可能だと思います。まずは技術のある信頼の置ける歯科医院に巡り会うまで色々カウンセリングに行って頂けたらと思います。
私はインプラント手術可能?
私はインプラント手術可能?
大阪のインプラントオーバーデンチャー専門【YASU DENTAL CLINIC】
関連記事一覧
関連する記事はまだありません。
FAQ -よくある質問-
インプラント オーバーデンチャー 名医 監修者情報
松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長 『インプラントオーバーデンチャー外来』
東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、
その後インプラント治療や入れ歯治療を専門に行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。
インプラント オーバーデンチャーの治療実績も多数。
- 経歴
-
2003年 東京歯科大学入学 2009年 京都大学医学部付属病院・口腔外科学講座 インプラント専門外来 2010年 京都大学医学部付属病院関連病院
麻酔科・口腔外科2012年 医療法人健志会
ミナミ歯科クリニック勤務
分院長など歴任2021年 YASU DENTAL CLINIC 開院
- 所属学会等
-
- ADPR インプラント軟組織コース インストラクター
- 日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 委員会所属
- 日本口腔インプラント学会
- 日本臨床歯周病学会
- 国際口腔インプラント学会(International Society of Oral Implantology)
- ITI(International Team for Implantology)
- 日本歯科審美学会
- 日本顎咬合学会会員、認定医
- インビザライン認定医
- 大森塾1期生
大阪のインプラントオーバーデンチャー名医【YASU DENTAL CLINIC】
日付: 2022年6月27日 カテゴリ:オールオン4関連