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【動画解説】オールオン4じゃなくても噛める!インプラントオーバーデンチャー

【動画解説】オールオン4じゃなくても噛める!インプラントオーバーデンチャー

初めまして、ヤスデンタルクリニックの院長の松井泰隆です。このページでは、歯がほとんどない、もしくは歯が全部ない方の治療方法を3つ、お話しさせていただきます。

動画で視聴されたい方はこちらをご覧ください。

歯の大部分を失った、または歯を全て失った方の、全世界共通の治療法が3つあります。

1つ目の治療は「総入れ歯」です。全体がプラスチックの樹脂でできたような入れ歯です。

2つ目の治療は「オールオン4」を始めとした、インプラントによって歯をネジ止めして、歯を固定する方法。

3つ目の治療は、「インプラントオーバーデンチャー(IOD)」という、総入れ歯とオールオン4の中間地点のような治療方法です。

このページでは、これら3つの治療方法の利点・欠点などについても、お話しさせていただきます。

当院にいらっしゃった「歯がほとんどない方」の治療を行った際の、お写真なども交えてわかりやすく解説します。

①歯周病と部分入れ歯で歯がグラグラになっているケース

1つ目のケースがこちらです。

歯周病で歯がグラグラ揺れているところに、部分入れ歯のフックがかかっています。歯周病で歯がグラグラしているところに入れ歯のフックがかかってしまうと、余計に天然の歯が揺さぶられて入れ歯も一緒に動いてしまうため、安定して噛めません。

 

②50代にして糖尿病と歯周病で歯がグラグラのケース

2つ目のケースがこちらです。

50代にして糖尿病もお持ちの方で、歯周病にかかってしまって残っている歯が数本だけ、全ての歯がグラグラしています。さらに嘔吐反射があるため、口の中にものが入ると、「オエッ」となってしまいます。そのため入れ歯がなかなか入れられず、歯周病で歯をどんどん失ってしまっていました。

 

③40代で重度虫歯により歯をほとんど失ったケース

3つ目のケースがこちらです。

40代で重度の虫歯を患っており、歯をほとんど失ってしまった患者様です。虫歯が重度に進行することで歯の根元まで症状が現れ、歯を残すことができなくなっています。

ご紹介した3つはどれも、「ここまで症状が進行してしまうと、歯を残すことがあまり現実的ではない」と判断せざるを得ないケースです。

 

できるだけ歯を残す治療が大前提

その上で、最初にみなさまにお伝えしたいことは、「できるだけ天然の歯を残した治療方法を選択していただきたい」ということです。

例えばインプラントは人工物なので、虫歯にはならないですが、インプラントの歯周病(インプラント周囲炎)になってしまうので、定期的なメンテナンスが必要です。また一般的にインプラントの寿命は10年〜15年ほどと言われており、永久に何のトラブルもなく使用できるというのもなかなか難しいものになります。

対して天然の歯は、80歳や90歳になってもご自身の歯でしっかりお食事が取れている方もおられるように、天然の歯に勝るものはありません。そのため当院でも、極力天然の歯を残すような治療方法を推奨しています。

しかし先ほど紹介した3つのケースの患者様のようなお口の中の状態は、天然の歯を残すことが難しい状態になっており、どうしても「ほとんど歯がない」または「全く歯がない」方を対象とした治療方法を検討せざるを得ない状況です。

 

「ほとんど歯がない」または「全く歯がない」方を対象とした治療方法

 

  • 総入れ歯
  • オールオン4
  • インプラントオーバーデンチャー(IOD)

 

1.総入れ歯

最初にご紹介する総入れ歯は、全体がプラスチック・樹脂でできた人工の歯を使ってお食事をしていく、といった治療方法です。総入れ歯の利点は治療期間が比較的早く済む点です。

型取りが終われば、そこから概ね4回程度の工程で治療が終わるため、1ヶ月ほどあれば治療が完了します。

また意外と知られていませんが、総入れ歯は最も見た目が良くなる治療方法でもあります。

総入れ歯・オールオン4・インプラントオーバーデンチャーの3つは、全て人工の歯を人の手によって作るため、歯の部分の審美性はどれをとっても大きく変わりませんが、歯がほとんどない方の審美性(見た目の若々しさ)を大きく左右するのは、「口元の膨らみ」です。

たとえばこちらは、上顎の口元に歯が入っていない状態のお写真です。口元に歯が入っていないと、上唇が窪んでしまい、ほうれい線も深くなり、明らかに歯がないとわかりやすい状態のお口元になります。

一方で、入れ歯を入れることでこのように、口元に膨らみが生まれてハリが出てきます。

このように口元にハリが生まれることでほうれい線もなくなり、口元の審美性が高まっていることがわかります。

総入れ歯は口元の膨らみを作りやすい治療法のため、実は「総入れ歯は見た目が良い」ことが利点に挙げられるのです。

ただし総入れ歯は基本的には、プラスチックで出来た大きな塊です。お口の中は髪の毛が一本入っただけでもわかるほど、感覚が繊細です。そのため大きな総入れ歯がお口の中に入っていて、違和感が全くないということは、基本的にはあり得ません。

他にも総入れ歯の欠点としては、しっかり噛めなかったり、カパカパと外れやすい点が挙げられます。

総入れ歯は基本的に、吸盤効果でくっついています。例えば上顎の総入れ歯は、総入れ歯を歯茎にグッと押し当てて、総入れ歯と歯茎の間の空間を真空状態にすることで、入れ歯が外れないようにしています。

そのため、ある程度歯ごたえのあるものを前歯で噛むと、入れ歯の後ろ側が少し浮いてしまい、中に空気が入って入れ歯が外れてしまう。といったことがよくあります。

そのため、総入れ歯でご自身の歯のようになんでも安定して噛めるか?というと、少し難しい選択肢だと言えます。多少動いてしまったりするため、痛みが出やすかったり、違和感が生じたり、といった点でお悩みの方は多いのではないでしょうか。

 

2.オールオン4(総インプラント)

総入れ歯の対極にある治療方法が、オールオン4をはじめとした総インプラントによる治療です。

オールオン4は4本のインプラントを使用して、その上に片顎全ての人工歯をネジ止めすることで、固定する治療方法です。

人工の歯がインプラントによってネジ止めされているため、動いたりズレることは全くありません。

また人工の歯の大きさはご自身の歯とほとんど変わらないため、総入れ歯と比べると違和感が少ないことが大きな特徴です。

ただしオールオン4にもデメリットがあり、1つはメンテナンスの難しさです。

こちらの写真は、インプラントの世界的に有名な学術雑誌から引用しておりますが、オールオン4はいかに上手く歯磨きできるように設計するかが重要である、ということを示した写真です。

インプラントの周りの人工歯(被せ物)と歯茎の間の全ての箇所に、歯間ブラシが入っている様子が見て取れるかと思います。

全てのインプラントの周辺を歯間ブラシなどで上手く磨けなければ、汚れが溜まって歯周病菌が繁殖することになるため、先述した通りインプラントの歯周病(インプラント周囲炎)になってしまい、いずれ抜け落ちてしまいます。

そのため、いかに綺麗にメンテナンスや歯磨きができるように設計するかが重要です。

オールオン4の症例をインターネット上で検索してみると、人工歯が全て歯茎にべったりと乗っかっているような形状のものを見かけることが多いです。しかし、歯茎の上に覆いかぶさっているような被せ物は、歯のクリーニングのプロフェッショナルである歯科衛生士ですら、メンテナンスするのが難しくなってしまいます。

歯茎と人工歯の間に入った汚れが取りきれず、歯周病菌の温床になり、インプラントを支えている骨が溶けてしまうため、歯磨きがしにくいというのは非常に悪い状態です。

またオールオン4のその他の欠点としては、修理が難しい点や、インプラントが4本〜必要になるため、比較的大きな外科手術が必要になる点も挙げられます。

意外と知られていないデメリットとしては、オールオン4は審美性の回復を行うことが比較的難しい点も挙げられます。

こちらのお写真は、上顎にインプラントオーバーデンチャー、下顎にオールオン6という6本のインプラントを使って固定するような治療をしています。

上顎のインプラントオーバーデンチャーについては、歯茎の深いキワの部分から入れ歯で膨らみを作ることができるため、見た目が良くなるのですが、下顎のオールオン6の治療の場合は、歯茎のキワのインプラントが入っている箇所から唇の膨らみを作るため、かなり前に張り出すような印象になります。

このように、オールオン4やオールオン6は、下顎であれば唇の下の方、上顎であれば唇の上の方の膨らみを作り出すことが難しいのです。

そのため、オールオン4は見た目が最も良いと思われている方も多いのですが、実はこのページでお伝えしている3つの治療方法(総入れ歯、オールオン4、インプラントオーバーデンチャー)の中で、最も審美的な見た目を実現するのが難しいと言われています。

また、オールオン4の「インプラント4本」というのは、インプラントの本数を極限まで減らした状態です。インプラントの本数が減れば、患者様の支払うコストも下がるため、より多くの方が治療を受けられるようにと普及してきた側面があります。

ですが4本という数字は、極限まで少ない本数であるため、何かトラブルでインプラントが1本ダメになってしまった場合に、残り3本のインプラントで被せ物を支えるのは現実的ではありません。

こうなってしまうと総崩れで、一から治療をやり直す必要が出てきます。オールオン4について検討されている方には、当院では必ずインプラント4本は片顎全ての歯を補うための、ギリギリの本数である」ということをご説明しています。

 

3.インプラントオーバーデンチャー(IOD)

インプラントオーバーデンチャーは、総入れ歯とオールオン4の中間に位置するような治療方法で、最近選択される方が非常に多くなっています。

治療で使用するのは入れ歯なのですが、顎に埋入したインプラントにアタッチメントをつけて、入れ歯をボタンでガチッと固定するような治療です。

インプラントオーバーデンチャーの利点は、入れ歯を使っているのによく噛める、という点にあります。入れ歯はグラグラ動いてしまうイメージがあると思いますが、インプラントを使って入れ歯をボタンでガチッと止めているので、入れ歯が動いてしまうことはありません。

分厚いステーキでも、りんごの丸かじりでも、どのような食事であってもインプラントオーバーデンチャーなら噛むことができます。

なおかつ、違和感が少ない点も大きなメリットです。

通常の総入れ歯は、上顎を全てべっとりと厚いプラスチックで覆ってしまいますが、インプラントオーバーデンチャーはボタンでバチッと留めているため、上顎の真ん中の部分をくり抜くことができ、入れ歯のサイズを非常に小さくすることができます。

これによって、入れ歯であるにもかかわらず、違和感の非常に少ない治療が可能です。

 

インプラントオーバーデンチャーの次の利点としては、顎の骨の吸収を抑えられるという特徴があります。

一般的に、歯を抜くと歯茎と骨は必ずボリュームが少なくなってしまいます。歯を抜くことで、ギブスをつけていた足や腕が弱ってしまうように、組織が弱ってしまうのです。

本来であれば、歯の根っこが骨の中に埋まっており、噛む力などを介して骨に直接負担がかかることで、骨は歯周病などにかからない限り溶けずにその形態を維持することができます。しかし抜歯してしまうと、骨に直接力が加わらなくなるので、顎の骨は「萎縮」といって、痩せ細ってしまいます。

インプラントオーバーデンチャーの治療でインプラントを顎の骨に埋入すると、顎の骨に直接力が加わるようになるので、骨の吸収が抑えられます。

 

さらに、インプラントオーバーデンチャーはメンテナンスが容易な点も大きなメリットです。

例えばオールオン4で治療した方が寝たきりの状態など介護が必要になってしまうと、入院先の介護士さんや看護師さんに歯磨きをしてもらうことになります。

歯の専門職でない方が、複雑なオールオン4の形態を完璧に磨くことはなかなか難しく、どうしても汚れが溜まった状態になってしまいます。

汚れが溜まった状態が続くと、インプラントも歯周病になってしまいます。寝たきりの方の場合、汚れが溜まってお口から強い臭いを放つようになり、膿んでグジュグジュになってしまっているようなケースも、よくお見かけします。これは大きな社会問題にもなっており、介護士さんや看護師さん、ご家族、そして何よりご本人にとって辛い状態が続いてしまいます。

対してインプラントオーバーデンチャーは、入れ歯を固定しているだけで、介護士さんや看護師さん、ご家族様でも簡単に外していただくことができます。

取り外すことができるため、簡単に歯磨きすることができ、いつでも清潔を保てます。天然の歯がたくさん残っている方よりも、むしろインプラントオーバーデンチャーのパーツを磨くだけの方が簡単に歯磨きできるため、歯周病になりにくいと言えます。

 

ただしもちろん、インプラントオーバーデンチャーにも欠点はあります。

あくまでも入れ歯を使った治療ですので、入れ歯自体がどうしても苦手な方にとっては、不向きな治療になります。またインプラントオーバーデンチャーは、オールオン4と比べれば少ないですが、インプラントを埋入する必要があるので、外科手術が必要になります。

 

当院がインプラントオーバーデンチャーをお勧めしている理由

ここまで3つの治療方法をご紹介しました。(総入れ歯、オールオン4、インプラントオーバーデンチャー)

その中で当院では、インプラントオーバーデンチャーに最もメリットがあると考えております。

左が総入れ歯、真ん中がインプラントオーバーデンチャー、右がオールオン4の治療です。

 

総入れ歯は装着感や噛み心地に関しては、なかなか難しいところがありますが、それ以外の費用であったり、外科的な手術による侵襲、介護性、メンテナンスのしやすさなどは、非常に優れています。

 

対して総インプラントとも呼ばれるオールオン4は、装着感や噛み心地には非常に優れています。しかしそれ以外の項目に関してはあまり良いとは言いづらく、特にメンテナンスのしやすさや介護性などを考えると、オールオン4も少し難しい治療かと思います。

 

一方でインプラントオーバーデンチャーに関しては、全ての項目が「⚪︎」もしくは「◎」になっています。これは私の私見で⚪︎や×をつけているわけではなく、学術雑誌から取ったデータです。

 

つまり、インプラントオーバーデンチャーというのは、装着感や噛み心地、費用、歯磨きのしやすさやメンテナンス性など、重要な項目において「最も平均点が高い治療方法」ということになります。全てにおいて70点以上をだせる、マルチプレイヤーのような治療とも言えます。

まとめ:インプラントオーバーデンチャーは平均的に優れた選択肢

このページでは、歯をほとんど失ってしまった方が対象となる治療を3つご紹介しました。

  • 総入れ歯
  • オールオン4
  • インプラントオーバーデンチャー

総入れ歯は費用や低侵襲性、メンテナンス性、審美性などに優れる一方で、装着感や噛み心地は他の2つの治療に及びません。

オールオン4はその反対に、装着感や噛み心地に優れる一方で、費用や低侵襲性、メンテナンス性、審美性などは優れているとは言い難いです。

一方でインプラントオーバーデンチャーは、どの項目においても平均的に優れており、ほとんど全ての患者様にとって安心して選べる選択肢であると言えます。

当院では、来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応えるために、インプラントオーバーデンチャーを積極的にお勧めしております。綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。

まずはぜひ当院のインプラントオーバーデンチャー症例集をご覧ください。多くの歯を失った方がインプラントオーバーデンチャーによって審美性・機能性ともに回復する様子を見ていただけます。

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FAQ -よくある質問-

インプラント オーバーデンチャー 名医 監修者情報

松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長 『インプラントオーバーデンチャー外来』

 

東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、
その後インプラント治療や入れ歯治療を専門に行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。
インプラント オーバーデンチャーの治療実績も多数。

経歴
2003年 東京歯科大学入学
2009年 京都大学医学部付属病院・口腔外科学講座 インプラント専門外来
2010年 京都大学医学部付属病院関連病院
麻酔科・口腔外科
2012年 医療法人健志会
ミナミ歯科クリニック勤務
分院長など歴任
2021年 YASU DENTAL CLINIC 開院
所属学会等
  • ADPR インプラント軟組織コース インストラクター
  • 日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 委員会所属
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 国際口腔インプラント学会(International Society of Oral Implantology)
  • ITI(International Team for Implantology)
  • 日本歯科審美学会
  • 日本顎咬合学会会員、認定医
  • インビザライン認定医
  • 大森塾1期生

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日付:   カテゴリ:コラム

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