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オールオン4のメリット・デメリットについて

オールオン4のメリット・デメリットについて

『オールオン4に興味があるけれど、どんなメリットがあるの?』
『歯医者でメリットばかり聞かされたけれど、本当なのかな?デメリットはないの?』

 

4本のインプラントだけで片顎全ての歯を支えられる、近年大注目の治療法であるオールオン4。当院に来られる患者様からも、このような疑問の声をいただくことは非常に多いです。

 

オールオン4は実際に非常にメリットの多い治療で、人気が高まっているのも確かです。しかしデメリットが全くないというわけではありません。オールオン4にご興味のある方、オールオン4を検討中の方は特に、メリットだけでなくデメリットにも目を向ける必要があるでしょう。

 

そこでこのページでは、オールオン4のデメリットを含む、以下の内容をご紹介します。

 

  • オールオン4とは?
  • オールオン4の比較対象となる治療
  • オールオン4のメリット
  • オールオン4のデメリット
  • オールオン4以外の選択肢

 

たくさんの歯を失ってしまった方にとって、一度に片顎の全ての歯を入れることができ、すぐに食事もできるようになるオールオン4は、大変魅力的な治療だと思います。ですがメリットだけを見て治療に踏み切ると、思わぬデメリットに後悔する可能性もあります。

 

当院では多くの歯を失った方への治療として、オールオン4やインプラントオーバーデンチャーを取り扱っています。来院される患者様にはメリットだけでなくデメリットもしっかりとご説明し、その上で患者様のご期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。まずはぜひ当院の症例集をご覧ください。多くの歯を失った方が審美性・機能性ともに回復する様子を見ていただけます。

 

 

オールオン4とは?

オールオンフォー(all on 4)

オールオン4は、顎の骨に4本〜6本のインプラントの土台(人工歯根)を埋め込み、それを固定源に連結した人工歯を被せる治療法です。歯を全て失った方の場合、通常のインプラント治療では8本〜12本のインプラントを埋め込みますが、オールオンフォーであれば最小4本のインプラントを埋入するだけで治療が完了します。

 

オールオン4のメリットやデメリットを知りたい、オールオン4を検討されているということは、歯の大部分を失っている方が多いかと思います。そこでまずは、多くの歯を失った場合の治療法を、オールオン4の比較対象としてご紹介します。

 

>>当院のオールオン4について

 

歯の大部分を失ってしまった方は、オールオン4を含めた以下で紹介する治療法の中から、ご自身に最適な治療法を選ぶことになるかと思いますので、ぜひご参考にしてください。

 

オールオン4の比較対象となる治療

オールオン4の比較対象となる、歯の大部分を失った方に適した治療としては、以下の3種類が一般的です。

 

  • インプラント
  • インプラントオーバーデンチャー
  • 総入れ歯

 

それぞれ簡単にご説明いたします。

 

治療法①:インプラント

インプラント

インプラントは顎の骨に土台(人工歯根)を埋め込み、上部構造に人工歯を被せることで、歯を再現するような治療方法です。顎の骨に土台を埋め込むためしっかりと安定して噛める点が大きなメリットです。

 

通常、インプラントは土台1つに対して1本の人工歯を被せます。たくさんの歯を失った場合にインプラントで治療を行うと、埋め込む土台の数も増えるため、費用負担が大きくなります。そのため失った歯の本数が1本〜3,4本程度の場合にインプラントでの治療を行うことが多いです。

 

>>インプラントについてより詳しく

 

治療法②:インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯をインプラントで固定することで、しっかりと入れ歯を安定させる治療法です。

 

インプラントを固定源にするため、通常の入れ歯のように、食事や会話の際にズレてしまったり違和感を感じることがありません。ステーキを噛み切ったり、りんごを丸かじりしたりと、これまでの入れ歯では考えられないようなことも可能です。

 

オールオン4が4本のインプラントで固定するのに対し、インプラントオーバーデンチャーは2本のインプラントで固定するのが一般的です。またオールオン4は患者様自身で取り外すことはできませんが、インプラントオーバーデンチャーは取り外しができるため、お手入れがしやすいという利点があります。

 

しっかりと噛めるようにするためには「全ての歯をインプラントにする必要がある」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。ですがインプラントオーバーデンチャーなら、数本のインプラントを埋め込むだけで、食事などで不自由することがなくなります。通常のインプラントより経済的で、かつ利便性の高い治療法として、近年注目が高まっています。

 

>>インプラントオーバーデンチャーについてより詳しく

 

治療法③:総入れ歯

歯を失った際の治療法として、多くの人にとって馴染み深いのが、総入れ歯ですよね。実際にご家族が総入れ歯にされていた、という方も多いのではないでしょうか。

 

総入れ歯は歯茎の粘膜を固定源とするため、安定性に欠けグラグラしてしまったり、しっかり噛めないというデメリットがあります。その代わりに保険適応の総入れ歯もあるため、費用負担を抑えたい場合に最も有効な治療法でもあります。

 

>>総入れ歯についてより詳しく

 

オールオン4のメリット5選

まずはオールオン4のメリットから解説させていただきます。オールオン4の主なメリットは、以下の5点です。

 

  • 天然歯のような噛み心地を再現できる
  • 審美性の高い歯が手に入る
  • ズレたり、外れたりしない
  • 手術日にすぐ仮歯を取り付けられる
  • あごの骨が痩せにくい

 

オールオン4をご検討中の方であれば、メリットはすでにご存じの方も多いかと思います。続いてデメリットについてもご説明するので、ぜひ最後までご覧ください。

 

メリット①:天然歯のような噛み心地を再現できる

メリット①:天然歯のような噛み心地を再現できる

オールオン4は、片顎につき4本のインプラントを顎の骨に埋め込み、それにより人工歯がしっかりと固定されます。そのため食事を噛んだ際に、顎の骨にまで噛んだ感触が伝わります。これにより、オールオン4は天然歯と同じような噛み心地を再現できます。

 

インプラントやインプラントオーバーデンチャーにも共通するメリットですが、残念ながら総入れ歯はその限りではありません。一般的な総入れ歯は、咀嚼力が天然歯の3割前後まで落ちると言われています。

 

メリット②:審美性の高い歯が手に入る

メリット②:審美性の高い歯が手に入る

オールオン4は片顎の全ての歯を連結した人工歯に置き換えます。通常のインプラント治療のように、元々ある歯とのバランスの調整を行う必要はありません。そのため、歯列全体で審美性を高めることが容易です。

 

また当院の場合は、歯列だけでなくインプラントを埋め込む位置の調整や、歯肉の調整にも気を配っています。患者様ごとのお顔のバランスに合わせて、審美性の高い歯と歯肉の配置を考えて治療を行うので、まるで天然歯のような自然な美しさを実現します。

メリット③:ズレたり、外れたりしない

オールオン4は顎の骨に埋め込んだインプラントを支えにしっかりと固定するため、入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がありません。

 

総入れ歯の方は、お食事やおしゃべりの際に、お口の中の入れ歯のバランスや、外れてしまわないかという不安感を抱えておられます。また特に会話の際など、入れ歯がズレてしまい、モゴモゴとした話し方になってしまうことがあります。

 

オールオン4はズレる、外れる、という心配がないので、心置きなく会話やお食事を楽しめます。

 

メリット④:手術日にすぐ仮歯を取り付けられる

メリット④:手術日にすぐ仮歯を取り付けられる

通常、インプラントの手術では、術後に実際の人工歯を装着できるようになるまで、3ヶ月〜6ヶ月ほどかかることが一般的です。骨の量が少なく、骨造成などが必要な場合は、さらに時間がかかることになります。

 

対してオールオン4は、患者様の状態にもよりますが、多くの場合で手術当日に仮歯を装着することができます。骨の状態が良い場所を選んでインプラントを埋入するため、骨造成を行わずに済む可能性も高まります。

 

これにより、手術の当日までは入れ歯を使用しておき、手術後にはすぐに仮歯でお食事を楽しむことができます。ただし患者様の状態によっては当日に仮歯を入れられない場合もあるので、事前に歯科医としっかりと打ち合わせをしておきましょう。

 

メリット⑤:あごの骨が痩せにくい

オールオン4は顎の骨が痩せにくいというメリットがあります。

 

総入れ歯を使用していると、顎の骨に噛み締める力が伝わらないため、徐々に顎の骨が痩せてしまいます。これを骨の吸収と言ったりします。顎の骨が吸収されてしまうと、徐々に入れ歯も安定しにくくなります。またお顔の顎周りにハリがなくなり、シワができやすくなります。

 

オールオン4の場合は、顎の骨にしっかりと噛み締める力が伝わるので、骨の吸収を防ぐことができます。

 

オールオン4のデメリット4選

オールオン4のデメリット4選

ここからはいよいよ、オールオン4のデメリットについてです。メリットの非常に多い治療であるオールオン4ですが、デメリットがあることも理解した上で治療を受けなければ、後悔することがあるかもしれません。

 

ここではオールオン4の大きな4つのデメリットをご紹介します。

 

  • 外科的処置が必要になる
  • 治療できないケースもある
  • 着脱できないためメンテナンスに手がかかる
  • 治療費が高額になる

 

以下でそれぞれ詳しくご説明します。オールオン4をご検討中の方、歯を失って自分にあった治療を探している方は、必ずご覧ください。

 

デメリット①:外科的処置が必要になる

オールオン4は顎の骨にインプラントを埋め込むという治療の性質上、必ず外科手術を伴います。具体的には、歯茎を切開して顎の骨にインプラントを埋め込むための穴を開けるような手術です。

 

身体的侵襲は抜歯と同程度と言われており、入院が必要な大掛かりな手術というわけでは決してありません。しかしやはり手術となると、どうしても精神的に抵抗がある、大した手術ではないと言われても不安になってしまう、という方も多いでしょう。

 

当院では、インプラントの埋入手術の恐怖感を少しでも減らすために、ウトウトした状態を造り出す静脈内鎮静法という特殊な麻酔を用意しております。患者様の不安なお気持ちを少しでも減らすための取り組みを行っているので、オールオン4やインプラントオーバーデンチャーなど、インプラント埋入手術を伴う治療に恐怖感があり踏み出せない、という方はぜひ一度当院のカウンセリングにお越しください。

 

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デメリット②:治療できないケースもある

オールオンフォー治療を施せるかどうかは、患者さまの顎の骨の状態や健康状態に左右されます。顎の骨が薄すぎたり、骨粗しょう症などで骨の健康状態が悪いと、インプラントが定着しないことがあります。

 

また、全身疾患をお持ちの患者様など、口腔以外の健康問題によっても、治療の適否がわかれる場合があります。

 

ただし、骨の問題は骨造成で解決できる場合があります。また全身疾患がある方も、かかりつけ医と歯科医師が連携することで、解決できる場合もあります。患者様がオールオン4を受けられるかどうかは、実際に治療前の精密検査を行わなければ、はっきりとはわかりません。まずは一度、信頼できる歯科医院で検査を受けてみるのが良いでしょう。

 

デメリット③:着脱できないためメンテナンスに手がかかる

デメリット③:着脱できないためメンテナンスに手がかかる

オールオン4は一度装着すると、ご自身で着脱することはできず、どうしても外す必要がある場合は歯科医院でしか処置ができません。

 

患者様のご年齢が若い場合は、問題になることが少ないのですが、患者様が高齢になるとこれがデメリットになる場合があります。

 

ご高齢で介護が必要になった際など、着脱できる総入れ歯やインプラントオーバーデンチャーであれば、介護者が簡単に清掃を行うことができます。しかし着脱できないオールオン4の場合、介護者が口腔内の清掃を行うことが難しい場合があります。

 

また、定期的な歯科医院でのメンテナンスも重要になるため、ご高齢になると何かと困ることが増えるかもしれません。

 

デメリット④:治療費が高額になる

オールオン4は基本的には自費治療となるので、治療費用が高額になってしまいます。

 

総インプラント(8本〜12本)と比較すると費用は抑えられますが、保険診療の総入れ歯と比較すると、やはりオールオン4は非常に高額です。

 

具体的には、保険診療の総入れ歯は3割負担で約15,000円ほどです。対してオールオン4は、片顎で150万円〜350万円ほどの費用がかかります。そのため十分なご予算がなく、オールオン4を断念される患者様もおられます。

 

インプラントオーバーデンチャーという選択肢も

インプラントオーバーデンチャーという選択肢も

ここまでオールオン4のメリットとデメリットをそれぞれ解説してきました。やはりオールオン4のデメリットの中でも、メンテナンス面のご不安や、費用面の問題が気になる方は多いかと思います。

 

そんな患者様方に当院がお勧めしているのは、インプラントオーバーデンチャーです。インプラントオーバーデンチャーは上部構造の入れ歯を自由に着脱できるため、メンテナンス面での問題が起きにくく、さらに費用面でもオールオン4よりも安く治療が行えます。

 

オールオン4ではインプラントを4本埋入しますが、インプラントオーバーデンチャーでは通常インプラントの埋入本数は2本です。その分だけ治療費用は安くなります。また今すでに入れ歯を使用されている方は、その入れ歯をそのまま使用できる場合もあるため、上部構造の入れ歯の費用がかからない可能性があります。

 

オールオン4を検討していたけれど、メンテナンスや費用の面で断念した、という方は一度インプラントオーバーデンチャーに目を向けてみるのはいかがでしょうか?

 

>>インプラントオーバーデンチャーについてさらに詳しく

 

40年間入れ歯で苦労した父が噛める治療を行った際のエピソード

 

まとめ:オールオン4だけでなくオーバーデンチャーも選択肢に

まとめ:オールオン4だけでなくオーバーデンチャーも選択肢に

このページでは、オールオン4のメリット・デメリットについて解説しました。歯の大部分を失ってしまった方にとって、オールオン4は非常にメリットの多い治療法ですが、デメリットがあることも否定できません。

 

特に費用面の問題や、将来介護が必要になった際の問題は、治療を選択する際によく検討するべきでしょう。当院ではこのようなデメリットが問題でオールオン4を断念された方に、インプラントオーバーデンチャーをお勧めしております。

 

また当院では、患者様がお若く元気な間はオールオン4で治療を行い、介護が必要になる前にオールオン4で使用したインプラントをそのまま再利用してインプラントオーバーデンチャーに切り替える、といった対応も可能です。

 

インプラントオーバーデンチャーでもオールオン4でも、当院では来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。ぜひ一度当院の無料相談へお越しください。

 

 

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FAQ -よくある質問-

インプラント オーバーデンチャー 名医 監修者情報

松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長 『インプラントオーバーデンチャー外来』

 

東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、
その後インプラント治療や入れ歯治療を専門に行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。
インプラント オーバーデンチャーの治療実績も多数。

経歴
2003年 東京歯科大学入学
2009年 京都大学医学部付属病院・口腔外科学講座 インプラント専門外来
2010年 京都大学医学部付属病院関連病院
麻酔科・口腔外科
2012年 医療法人健志会
ミナミ歯科クリニック勤務
分院長など歴任
2021年 YASU DENTAL CLINIC 開院
所属学会等
  • ADPR インプラント軟組織コース インストラクター
  • 日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 委員会所属
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 国際口腔インプラント学会(International Society of Oral Implantology)
  • ITI(International Team for Implantology)
  • 日本歯科審美学会
  • 日本顎咬合学会会員、認定医
  • インビザライン認定医
  • 大森塾1期生

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日付:   カテゴリ:コラム

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インプラントオーバーデンチャー外来では、来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。
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