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嘔吐反射で入れ歯をつけれない方を、インプラントオーバーデンチャーで治療した症例

嘔吐反射で入れ歯をつけれない方を、インプラントオーバーデンチャーで治療した症例

長年、口に物を入れると吐き気がしてしまう嘔吐反射で、入れ歯を入れる事ができずに何十年と過ごされてきたようです。上に残っていた数本が動揺してきて、とうとう上顎に歯が無い状態になり、当院にご相談に来られました。

患者様と相談の結果、通常のサイズの総入れ歯は吐き気がしてしまう為、インプラントオーバーデンチャーで使用する無口蓋義歯よりもさらにサイズを小さくした最小限の総入れ歯を使用したインプラントオーバーデンチャーで治療していくことになりました。

インプラントオーバーデンチャーとは

インプラントオーバーデンチャーとは?

インプラントオーバーデンチャーとは、自由に取り外しのできる上部構造(入れ歯)を、インプラントで固定することで、しっかりと入れ歯を安定させる治療法です。単に「オーバーデンチャー」とだけ呼ぶこともあります。

通常の入れ歯の場合は、入れ歯を歯茎の粘膜だけで支えているので、しっかりと固定されずにズレてしまったり、硬いものがうまく食べれなかったりします。対してインプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に埋め込んだインプラントを固定源とします。そのため入れ歯が安定しやすく、固い食べ物などもまるで天然の歯のように噛むことができます。

しっかりと噛めるようにするためには「全ての歯をインプラントにする必要がある」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。ですがインプラントオーバーデンチャーなら、数本のインプラントを埋め込むだけで、食事などで不自由することがなくなります。通常のインプラントより経済的で、かつ利便性の高い治療法として、近年注目が高まっています。

実際に私の父にも、インプラント治療を行いました。

40年間入れ歯で苦労した父が噛める治療を行った際のエピソード

 

症例詳細

本来であれば上顎には4本のインプラントを使用してインプラントオーバーデンチャーの治療を行いますが、嘔吐反射とお費用を考慮して小さい入れ歯の設計のため、3本のインプラントを配置して治療を行って行くことになりました。

レントゲン写真

右上の2本(画面では左手にある2本)の残っていた歯は動揺が激しくグラグラの状態でした。2本とも抜歯を行い、上顎に3本のインプラントを埋入しました。

右上の1本のインプラントは、骨が少なかったためサイナスリフトと呼ばれる骨造成手術も同時に行っております。

治療後口腔内

インプラントオーバーデンチャー専用の入れ歯のサイズを小さくした為、入れ歯を装着しても嘔吐反射が出ることは無く、治療ができました。また、ボタンのような留め具(ロケーター)で入れ歯を固定しているため、お食事も断然噛みやすくなられたようで、ここ何十年と噛まずに食事していたのが、しっかり噛めるようになり本当に喜ばれていました。

上顎の3本のインプラントを適正な位置に配置して、入れ歯を効率的に支えれるように設計を行いました。インプラントオーバーデンチャー専用の入れ歯を、通常のサイズの半分程度のサイズにして吐き気がないように十分確認してから作成しています。

嘔吐反射がある場合の入れ歯の構造

一般的に、インプラントオーバーデンチャーは通常の入れ歯と比較すると7倍〜8倍の強い力で噛むことができると言われています。通常のような樹脂でできた入れ歯だと、すぐに割れたりしてしまうので、インプラントオーバーデンチャー専用の入れ歯は、全て金属フレームで補強しており頑丈に作られております。上記写真の内面を撮影された入れ歯も、内面にメッシュのような形状で金属フレームを配置し、強度を補うようにしています。

嘔吐反射がある方のショートアーチの入れ歯のデメリット

このように奥歯を無くしたショートアーチ(小さい)の入れ歯には、当然のことながらデメリットもございます。

通常、インプラントオーバーデンチャーでは、上顎の入れ歯の真ん中部分をくり抜けて(無口蓋義歯)、違和感を少なくできるのも特徴にありますが、この患者様では、重度の嘔吐反射があり、真ん中をくり抜くだけでは吐き気が治まらなかった為、特別に本来ある奥歯2本分を無くした特殊な構造にしております。もちろん入れ歯は小さければ小さいほど違和感が少なくなり患者様には喜ばれますが、入れ歯の安定という点においては不利に働いてしまう事もあります。

今回のような奥歯2本を無くした入れ歯の形状では、前歯で物を噛むと、後ろの方の入れ歯が下に下がる(外れる)方向に力がかかるため、インプラントで支えられていても入れ歯を完全に安定させることは難しくなってしまいます。今回のケースにおいては、通常の食事で外れることは無いとの事ですが、硬いおかきなどを前歯で噛むと後ろの入れ歯が少し浮いてしまうとの事でした。

 

当院にお越しになられる前は、何十年と上の歯茎と下の前歯だけで噛めるような柔らかい物を食べられており、ほとんど丸飲みに近い状態だったようです。今回の治療で数十年ぶりに、しっかり噛んでお食事ができるようになり、「本当に嬉しい!噛んで食事ができること、好きな物が食べられるって本当に幸せですね!」と大変喜ばれていました。今回の治療は、決して設計的にベストな治療手段ではありませんが、当患者様にとっては最善・最良の治療だったと思っております。当院では、今まで満足いく治療を受けて来れなかった方や、歯医者さんに良い思い出がない方が沢山ご来院されます。当院では、最後まで、食事を噛むことの喜びや、食べる喜びを諦めないで欲しいと考えております。皆様お一人お一人最善の治療は異なります。今まで辛い思いをされた方、満足いく治療を受けられなかった方、必ず良い方法はございます。是非当院にご相談ください。
年代・性別 70代男性
主訴 入れ歯を入れると吐き気がして、入れ歯を入れれない
治療内容 最小限の本数のインプラントを使用することで、吐き気がしないインプラントオーバーデンチャーで治療を行いました。
費用 精密金属床義歯1装置50万(上顎のみ),義歯用インプラント1本25万×3本,ロケーター6万×3個,サイナスリフト(骨造成)10万
期間 1年
リスク・副作用 インプラントもご自身のブラッシングを行わないと歯周病になります。天然の歯同様ブラッシングを行い定期的なメンテナンスが重要です。この義歯はご自身で着脱でき、インプラント周囲の清掃が非常に簡単な為、メンテナンスしやすい工夫もされております。

総入れ歯でお困りの方は、是非一度ご相談下さい。

当院では初診時無料カウンセリングを行っております。

大阪のインプラントオーバーデンチャー専門【YASU DENTAL CLINIC】

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FAQ -よくある質問-

インプラント オーバーデンチャー 名医 監修者情報

松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長 『インプラントオーバーデンチャー外来』

 

東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、
その後インプラント治療や入れ歯治療を専門に行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。
インプラント オーバーデンチャーの治療実績も多数。

経歴
2003年 東京歯科大学入学
2009年 京都大学医学部付属病院・口腔外科学講座 インプラント専門外来
2010年 京都大学医学部付属病院関連病院
麻酔科・口腔外科
2012年 医療法人健志会
ミナミ歯科クリニック勤務
分院長など歴任
2021年 YASU DENTAL CLINIC 開院
所属学会等
  • ADPR インプラント軟組織コース インストラクター
  • 日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 委員会所属
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 国際口腔インプラント学会(International Society of Oral Implantology)
  • ITI(International Team for Implantology)
  • 日本歯科審美学会
  • 日本顎咬合学会会員、認定医
  • インビザライン認定医
  • 大森塾1期生

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日付:   カテゴリ:インプラントオーバーデンチャー症例

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インプラントオーバーデンチャー外来では、来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。
出会う歯科医院によって患者様の人生は大きく変わります。
人生最後の歯科治療を、是非インプラントオーバーデンチャー外来にお任せください。