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下顎の重度骨吸収で安定しない総入れ歯をインプラントオーバーデンチャーで治療した症例

下顎の重度骨吸収で安定しない総入れ歯をインプラントオーバーデンチャーで治療した症例

70歳の男性の方で、奈良県よりお越し頂きました。今までご自身で会社を立ち上げられて、若い時から仕事漬けの日々を送られてこられたとの事でした。歯のことにあまり時間がかけれなかったようで、歯が駄目になっては抜歯をし、ノンンクラスプデンチャーと言われる保険外の入れ歯を作成する事を繰り返していたようです。

インプラントオーバーデンチャーとは

インプラントオーバーデンチャーとは?

インプラントオーバーデンチャーとは、自由に取り外しのできる上部構造(入れ歯)を、インプラントで固定することで、しっかりと入れ歯を安定させる治療法です。単に「オーバーデンチャー」とだけ呼ぶこともあります。

通常の入れ歯の場合は、入れ歯を歯茎の粘膜だけで支えているので、しっかりと固定されずにズレてしまったり、硬いものがうまく食べれなかったりします。対してインプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に埋め込んだインプラントを固定源とします。そのため入れ歯が安定しやすく、固い食べ物などもまるで天然の歯のように噛むことができます。

しっかりと噛めるようにするためには「全ての歯をインプラントにする必要がある」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。ですがインプラントオーバーデンチャーなら、数本のインプラントを埋め込むだけで、食事などで不自由することがなくなります。通常のインプラントより経済的で、かつ利便性の高い治療法として、近年注目が高まっています。

実際に私の父にも、インプラント治療を行いました。

40年間入れ歯で苦労した父が噛める治療を行った際のエピソード

症例詳細

長年使用している、上下の部分入れ歯(ノンクラスプデンチャー)は安定が悪く、なかなかご飯が噛めないと仰っていました。下の前歯が1本、上の歯が2本残っている状態で、下の歯は動揺が激しく、保存が難しい状態でした。下の歯は総入れ歯になる為、安定するインプラントオーバーデンチャーで、上の歯は2本の歯を保存して部分入れ歯で治療していくことになりました。

初診時レントゲン写真

この患者様では、上記レントゲン写真のように、不安定な入れ歯を長期に使用したため、画面左手側の下顎の顎の骨が重度に吸収し(黄色い線)、左右で残っている骨の厚みが大きく異なることが分かります。左右で骨の吸収度が大きく違うと、入れ歯の安定が悪くなり、総入れ歯を安定させることは、困難を極めます。また下の残っている1本の歯(水色の線)は、歯周病で骨にほとんど埋まっておらず、グラグラの状態でした。

初診時口腔内写真

下の揺れている歯は、患者様のご希望もあり初診時に抜歯を行なっています。上側の写真のようにノンクラスプデンチャーと言われる金属製のフック(クラスプ)を使用しない入れ歯は見た目はいいのですが、入れ歯の支えを歯茎色のプラスチックを使用して、歯に支えを持たせているため、安定が悪く入れ歯が動きやすくなってしまいます。また下側のお写真では、画面左側の歯茎が大きく痩せており、左右で歯茎の高さが大きく違う状態です。

治療後口腔内写真1

上顎の2本の歯は動揺も少なかった為、保存して入れ歯の支えとして使用しております。また元々ゴールドの被せ物が入っていましたが、患者様のご希望もあり、そのまま使用しています。下顎は、インプラントを2本入れて、手術後3ヶ月後に、ロケーターと言われる入れ歯をとめるパーツを装着した状態になります。

治療後口腔内写真2

上の部分入れ歯は、後に支えの歯が駄目になった際に総入れ歯に変換できるように金属フレームの設計を行っています。下顎に関しては、通常通りの2本のインプラントで総入れ歯を固定したインプラントオーバーデンチャーになります。左右で大きく歯茎の高さや、骨の厚みも異なる難しい症例でしたが、インプラントを使用したことにより、入れ歯が安定し、お食事を噛んでも入れ歯が動くことはなくなりました。

治療前後の比較

術前は入れ歯が安定せず、入れ歯の噛み合わせも悪かったため、お食事をしっかり噛むことができませんでしたが、治療後は入れ歯も安定し、お食事をなんでも噛めるようになりました。

インプラントオーバーデンチャー専用金属床義歯

今まで、お仕事が忙しくお口の事まで手が回らない患者様などが当院には多くご来院されます。金属のフック(クラスプ)が見えないので、ノンクラスプデンチャーを長期間使用されてきましたが、長年にわたり安定してご飯を噛めなかったようです。奈良県からお越し頂いていたので、いつも当院の治療の後には、北新地に飲みにいくのが楽しみのようでお酒が大好きな患者様です。不自由なく美味しいご飯を食べて、大好きな酒を飲んで頂ける、そんなごくごく普通の生活を送れるようになった事が、当院として大変嬉しく思います。

当院では、今まで満足いく治療を受けて来れなかった方や、歯医者さんに良い思い出がない方が沢山ご来院されます。当院では、最後まで、食事を噛むことの喜びや、食べる喜びを諦めないで欲しいと考えております。皆様お一人お一人最善の治療は異なります。今まで辛い思いをされた方、満足いく治療を受けられなかった方、必ず良い方法はございます。是非当院にご相談ください。

年代・性別 70代男性
主訴 歯周病で歯がグラグラ、ノンクラスプデンチャーが合わない
治療内容 下顎2本のインプラントのインプラントオーバーデンチャーで治療を行いました。
費用 精密金属床義歯1装置50万×1(下顎),義歯用インプラント1本25万×2本,ロケーター6万×2個,
期間 1年
リスク・副作用 インプラントもご自身のブラッシングを行わないと歯周病になります。天然の歯同様ブラッシングを行い定期的なメンテナンスが重要です。この義歯はご自身で着脱でき、インプラント周囲の清掃が非常に簡単な為、メンテナンスしやすい工夫もされております。

総入れ歯でお困りの方は、是非一度ご相談下さい。

当院では初診時無料カウンセリングを行っております。

大阪のインプラントオーバーデンチャー専門【YASU DENTAL CLINIC】

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FAQ -よくある質問-

インプラント オーバーデンチャー 名医 監修者情報

松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長 『インプラントオーバーデンチャー外来』

 

東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、
その後インプラント治療や入れ歯治療を専門に行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。
インプラント オーバーデンチャーの治療実績も多数。

経歴
2003年 東京歯科大学入学
2009年 京都大学医学部付属病院・口腔外科学講座 インプラント専門外来
2010年 京都大学医学部付属病院関連病院
麻酔科・口腔外科
2012年 医療法人健志会
ミナミ歯科クリニック勤務
分院長など歴任
2021年 YASU DENTAL CLINIC 開院
所属学会等
  • ADPR インプラント軟組織コース インストラクター
  • 日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 委員会所属
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 国際口腔インプラント学会(International Society of Oral Implantology)
  • ITI(International Team for Implantology)
  • 日本歯科審美学会
  • 日本顎咬合学会会員、認定医
  • インビザライン認定医
  • 大森塾1期生

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日付:   カテゴリ:インプラントオーバーデンチャー症例

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インプラントオーバーデンチャー外来では、来院される患者様の想いを大切にし、その期待に応える歯科治療を行います。そして綺麗になった歯で思いっきり笑い、ご飯を食べる喜びを感じて欲しいと考えています。
出会う歯科医院によって患者様の人生は大きく変わります。
人生最後の歯科治療を、是非インプラントオーバーデンチャー外来にお任せください。