「ガミースマイルの治療は1日の治療でできるのが普通じゃないの?」
「歯列矯正しないと治らない場合もあるって本当ですか?」
近年認知度が非常に高くなり、多くの方が治療を選択するようになったガミースマイル。実際に当院でも、年間290症例以上の治療を行っており、たくさんの患者様のガミースマイルを改善してきました。通常60分程度の治療で改善できるガミースマイルですが、なかには長期にわたる歯列の矯正治療が必要な患者様もおられます。
なぜ人によって歯列矯正が必要なのか疑問に感じる方や、歯列矯正をせずにできるだけ簡単な治療で治したいとお考えの方に、このページでは矯正治療が必要なガミースマイルについて、以下の内容をご紹介します。
- ・ガミースマイルの原因
- ・矯正治療が必要なケースについて
- ・矯正治療でガミースマイルをどのように治療するのか
- ・当院のガミースマイル治療について
ガミースマイル治療で歯列矯正をしなければならないと診断される方は、実は少なくありません。当院では年間290症例以上のガミースマイル手術を行っておりますが、そのほとんどは矯正治療を併用しない方が多く、それでも良好な経過を得ています。
ガミースマイルでお悩みの方や、手術によって数回の治療でガミースマイルを治したいという方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください。
ガミースマイルとは
笑った時に歯茎が大きく目立つようなお口の症状を、ガミースマイルと呼びます。より具体的には、笑った時の歯茎の露出が3mmを超えると、ガミースマイルだと判断されます。ガミースマイルだからといって必ず審美的に不利になるわけではありませんが、ガミースマイルであることをコンプレックスに感じている方も多いのは事実です。
そんなガミースマイルですが、実はガミースマイルは歯茎が目立ってしまう原因によって、3つに大別することができます。
そもそもガミースマイルとは?といった基本的な疑問から解決したい方は、まずはこちらのページをご覧ください。
矯正治療が適したガミースマイルとは?
ガミースマイルで歯茎が目立ってしまう原因は3つに大別することができます。この原因によって、適した治療がある程度決まっており、それによって歯列矯正が必要だと判断されることもございます。
まずは大別したガミースマイルの3つの原因について、簡単にご説明させていただきます。
- ①歯の長さが原因
- ②唇の位置や形が原因
- ③歯の位置が原因(矯正治療が必要になりやすい)
①歯の長さが原因
歯が短いような方、あるいは歯に歯茎が被さっている面積が広い方は、歯と歯茎の境界線が下方に位置するため、必然的に歯茎が多く見えてしまい、ガミースマイルの症状を呈します。
こういったケースの場合、歯茎を切除し骨の形態を整えることで歯茎の見える範囲を少なくする歯冠長延長術(CLP)や、小さすぎる歯を正常なサイズに調整するセラミック矯正という方法を用いて治療を行うことで、ガミースマイルの症状を改善することができます。
②唇の位置や形が原因
上唇が短すぎて、少し笑っただけでも歯茎が露出してしまう。上唇を持ち上げる筋肉が発達しすぎて笑った時に上唇が上がり過ぎる。このような場合も、ガミースマイルの症状が現れます。
こういったケースの場合は、歯の形態や歯茎の形態を整えても効果が薄く、上唇粘膜切除術(LIP)と呼ばれる唇の内側を縫合して唇が上がりにくくなる治療や、上唇を持ち上げる筋肉の働きを弱らせるボトックス注射を行うことで、ガミースマイルの症状を改善することができます。
③歯の位置が原因(矯正治療が必要になりやすい)
ガミースマイルの原因の中で、矯正治療が必要になりやすいのが、歯の位置が原因の場合です。前歯の位置そのものが下方にあると、笑った時に歯茎が目立ってしまいます。歯や歯茎の長さ、また上唇の位置や筋肉の強さなどに問題がない場合でも、歯の位置が下方にあるとガミースマイルの症状が現れやすくなります。
当院ではガミースマイルの原因となる歯の位置について、さらに3つに細分化して症状を判断しております。
1.歯の位置が低い(下側にある)
上の前歯の位置が低いと、歯茎が見える範囲が広くなります。ディープバイト(過蓋咬合)と呼ばれる噛み合わせが深いような不正咬合の方も、同様にガミースマイルの症状が現れやすく、矯正治療による治療が適応となることが多いです。
2.上の顎が前に出ている
上の顎が前に出ている(上顎前突)場合、歯茎も同様に前方へと出っ歯ってしまい、上唇で歯茎をうまくおおえずにガミースマイルになってしまいます。上顎前突は一般に出っ歯と呼ばれることの多い不正咬合で、矯正治療で出っ歯を改善すると同時に、ガミースマイルも改善されることが多いです。
3.上の顎の骨が縦に長い
上顎の骨が縦に長い場合、それを覆う歯茎の面積も自ずと広くなり、歯茎が露出するガミースマイルの症状が現れやすくなります。面長な人に認められやすい症状で、上顎骨を切除してサイズのバランスを調整するような治療(外科矯正治療)が必要になることがあります。また歯並びの異常を伴う場合は、矯正治療も組み合わせて治療します。
矯正治療でのガミースマイルの治し方
上述の通り、歯の位置が原因でガミースマイルの症状が現れている場合、矯正治療でガミースマイルを治療することがあります。矯正治療でガミースマイルを治す際には、主に以下の2つの方法を用います。
- ・歯の位置を押し下げる方法
- ・歯列を後方に移動させる方法
以下で簡単にこれらの方法についてご紹介いたします。
①歯の位置を押し下げる方法
上の前歯の位置が低く、歯茎が見える範囲が広くなるようなガミースマイルの場合、圧下(あっか)と呼ばれる歯の位置を押し下げる方法によって、症状を改善することができます。圧下を行うと、歯が歯茎の方向に押し込まれ、それに伴って歯茎の見える範囲が狭まります。またそれでも歯茎が見え続ける場合は、歯冠長延長術を併用することでより効果的にガミースマイルを改善することができます。またディープバイト(過蓋咬合)の症状も、適切な咬合状態に導くことが可能になります。
ただし圧下は矯正治療の中でも大変難しい部類の治療であり、患者様の歯や骨の状態など総合的な判断から、治療の適応が難しい場合もございます。
②歯列を後方に移動させる方法
上の顎が前に出ている(上顎前突・出っ歯)ことが原因でガミースマイルの症状が現れている場合、矯正治療によって歯列全体を後方に移動させることにより、前歯の突出感を解消してガミースマイルを改善します。
具体的には、奥歯から順に歯を後方に移動させることで、歯列全体を後退させます。ただし、一般的には矯正治療の際には奥歯を支点とすることが多いため、奥歯を後方に移動させるのは難易度の高い治療であり、対応できる歯科医院が限られます。また後方に移動させるための空間が足りない場合には、抜歯が必要になる場合もございます。
歯列を後方に移動させることにより、ガミースマイルの症状が緩和するだけでなく、出っ歯の改善や、口を閉じやすくなるなどの良い影響がございます。
歯列矯正でのガミースマイル治療は患者様のご負担が大きい
歯列矯正をすることでガミースマイルを治療する方法をご紹介しましたが、これらの方法は少しハードルが高い側面もございます。歯列矯正を伴う治療を行うことで、歯列そのものが綺麗になるため、ガミースマイルの改善以外にもさまざまなメリットが伴う場合もございますが、ガミースマイルの改善だけを目的にする場合、以下の理由から矯正治療は少し患者様にとってのハードルが高いと一般的に考えられています。
- ・矯正用アンカースクリューの使用が必要な場合がある
- ・治療期間が長期間に及ぶ
- ・治療費用が高額になる
①矯正用アンカースクリューの使用が必要な場合がある
上述の通り、ガミースマイルに矯正治療で対処する際に用いられる『歯の位置を押し下げる方法』や『歯列を後方に移動させる方法』は、非常に難易度の高い治療です。一般的なワイヤー矯正装置だけでは治療が難しい場合、矯正装置の補助として、矯正用アンカースクリューを使用することがあります。
矯正用アンカースクリューは太さ1.5mmほどの小さなネジで、歯槽骨に打ち込むことで固定し、ゴムやチェーンなどを引っ掛けることにより矯正装置の補助を行います。矯正用アンカースクリューを固定源として矯正力を掛けることで、ワイヤー矯正装置単体では矯正力を掛けるのが難しい方向への歯の移動を可能にします。
矯正用アンカースクリューを骨に打ち込むことで、術後に痛みが出る場合がありますが、ほとんどの場合は手術の翌日には痛みが引き、2日〜3日程度で気にならなくなります。また撤去した後に傷跡が残ることも、ほとんどありません。
このようにメリットの大きい矯正用アンカースクリューの使用ですが、矯正用アンカースクリューの使用には別途費用がかかることが多く、また矯正用アンカースクリューは比較的新しい技術のため、対応できる歯科医院の数も少ないという欠点があります。
②治療期間が長期間に及ぶ
当院で行うことの多い、歯冠長延長術や上唇粘膜切除術といったガミースマイルの治療は、基本的には1回の処置で治療が完了します。初診のカウンセリングや抜糸、経過観察などでご来院いただくことを含めても、早ければ1ヶ月以内、長くても2ヶ月程度で治療を終えることができます。
対して矯正治療を行う場合、2年〜3年程度の治療期間が必要になり、さらに矯正治療後の後戻りを防ぐための保定期間を含めると、トータルで4年以上通院することも珍しくありません。
③治療費用が高額になる
矯正治療でガミースマイルを治す場合、治療費用も高額になってしまう場合が多いです。
一般的に、歯冠長延長術や上唇粘膜切除術の治療費用は20万円〜25万円ほどですが、矯正治療を行う場合、100万円以上の費用がかかるケースも少なくありません。さらに矯正用アンカースクリューの費用や、毎月の矯正装置の調整にかかる費用などもかかるため、ガミースマイルを矯正治療で治す場合にはある程度の大きな費用がかかることを念頭に置いていただく必要がございます。
当院では多くの症例を矯正治療なしで治療しております
当院は年間290症例以上のガミースマイル治療を行っておりますが、そのほとんどの症例を、矯正治療なしで治療しております。
当院は全国的にも珍しいガミースマイル専門クリニックです。歯冠長延長術や上唇粘膜切除術、セラミック矯正、ボトックス注射といった治療を適切に組み合わせて適応することで、一般的には矯正治療を行わなければ治療が難しいようなケースでも、矯正治療なしでガミースマイルの改善が行えるケースがございます。
ガミースマイル専門クリニックはまだまだ少なく、矯正治療を含めたさまざまな治療を検討した上で、患者様に最適な治療をご提案できる医院は多くありません。ガミースマイル治療を検討されている方は、年間290症例以上の治療を手掛けている当院の無料カウンセリングをぜひご活用ください。
よくある質問
Q:来院回数は何回必要ですか?
A.当院では、通常のガミースマイル治療の回数は4回となっております。
1回目:無料カウンセリング
2回目:ガミースマイル手術
3回目:抜糸
4回目:1ヶ月後のアフターフォローとなっております。
遠方からお越し頂く患者様には、事前にお電話での無料カウンセリングも行っており、来院日当日にガミースマイル手術をお受けいただく事も可能となっており、1ヶ月後のチェックもお写真で行っております。
つきましては、遠方からお越し頂けます患者様は、
0回目:お電話での無料カウンセリング
1回目:ガミースマイル手術
2回目:抜糸
このように、2回の来院で治療を完了することが出来ます。
Q.:初診時の当日に施術していただくことは可能ですか?
A.可能です。当院では、遠方からお越し頂く患者様には、事前にお口やお顔のお写真を頂き、お電話で無料カウンセリングをさせて頂いており、初診時に施術できるようしております。遠方からお越し頂く患者様が多いため、極力来院回数を少なくできるように配慮しておりますが、確実な診断をご希望の患者様には、実際ご来院頂き検査を受けて頂くようお勧めしております。
Q.:吸収性の糸を使えば1日で治療が終わるのでしょうか?
A.その通りでございます。吸収性の糸は、抜糸の必要がなく、数週間〜1ヶ月程度で糸が溶けて無くなるため、抜糸にお越し頂く必要がございません。ただし、吸収性の糸にはデメリットもございます。ガミースマイル治療は、非常に精密度の高い治療ですが、吸収性の糸は操作性が悪く、精密性に欠けてしまう事がございます。そうする事で、治癒後の仕上がりに影響する可能性も考えられます。また完全に溶けて無くなるまである程度期間が必要なことから、歯茎に糸が付いてる期間が長く違和感が出やすい、汚れも付着しやすく、見た目が悪い期間も長くなる傾向にあります。
まとめ:歯の位置が問題のガミースマイルも矯正治療なしで治療できるケースがございます
このページでは、矯正治療が必要なガミースマイルについて解説しました。ガミースマイルの原因には、歯の長さが原因のもの、唇の位置や形が原因のもの、歯の位置が原因のものがあり、この中でも『歯の位置』が原因のものは、矯正治療が必要になるケースが多い傾向にあります。こういったケースは不正咬合などの問題も抱えている場合が多いため、矯正治療を行うことで、ガミースマイルだけでなく不正咬合も同時に治療できるといった利点があります。
ただしガミースマイルの改善だけを目的とする場合には、矯正治療は費用が高額になったり期間が長期に渡ったりと、患者様のご負担も大きな治療となります。
当院は年間290症例以上のガミースマイル治療を手掛けており、通常であれば矯正治療が必要なケースでも、矯正治療なしで症状を改善できるケースがございます。ガミースマイルの治療をご希望の患者様には無料でカウンセリングも行っておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。
YASU DENTAL CLINIC
〒543-0074
大阪府大阪市天王寺区六万体町5ー18
大阪メトロ谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅3番出口直結
監修者情報
松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長
東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、その後審美歯科やインプラント治療を行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。