「ガミースマイルはどうやって治療するんですか?」
「自力でガミースマイルを治す方法はある?」
「子供のガミースマイルは自然に治るって本当?」
近年認知度が非常に高くなり、多くの方が治療を選択するようになったガミースマイル。実際に当院でも、年間290症例以上の治療を行っており、たくさんの患者様のガミースマイルを改善してきました。
そんなガミースマイルですが、実際にガミースマイルを治療する場合、どのような治療を行うのか気になる方も多いのではないでしょうか。そこでこのページでは、ガミースマイルの治療法をはじめとして、以下の内容をご紹介します。
- ・ガミースマイルの治療法(原因別)
- ・ガミースマイルの治療費用について
- ・ガミースマイルは自力で治せるのか
- ・ガミースマイルが自然に治ることはあるのか
ガミースマイルの治療法は複数あり、どういった要因でガミースマイルの症状が現れているのかによって、適切な治療を行う必要があります。当院では年間290症例以上のガミースマイル治療を行っているため、患者様の症状に応じて適切な治療を選択し、高い精度で治療を行うことが可能です。
ガミースマイルでお悩みの方や、すぐにでもガミースマイルを治療したいという方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください。
ガミースマイルの治療法|代表的な6つの治療を紹介
笑った時に歯茎が大きく目立ってしまうガミースマイルですが、コンプレックスに感じている方はやはり多く、当院でも年間290症例以上の治療を行っているような状態です。
そんなガミースマイルですが、治療法は1つだけではなく、以下の通りで複数の方法がございます。
- 1.歯冠長延長術
- 2.セラミック矯正
- 3.上唇粘膜切除術
- 4.ボトックス注射
- 5.歯列矯正
- 6.上顎骨切り術(ルフォー)
これらの治療法の中から患者様の症例に応じて適切なものを選択して行うことで、ガミースマイルを改善することが可能です。当院のカウンセリングにお越しいただければ、どのような治療が必要になるかすぐにご案内が可能ですが、このページをご覧の段階で「ご自身のガミースマイルはどのような治療が適しているのか」知りたい方も多いかと思います。
そこで以下でまずは簡単に、ガミースマイルの主な原因を4つご紹介いたします。ご自身のガミースマイルの原因が4つのうち何に該当するのかに応じて、適切な治療が変わってくるので、ぜひご覧ください。
ガミースマイルの主な4つの原因について
ガミースマイルで歯茎が目立ってしまう原因は4つに大別することができます。この原因によって、適した治療がある程度決まっているため、原因がわかればご自身が適応となる治療についてもある程度まで予測することが可能です。
ガミースマイルの主な原因は、以下の4つに大別することができます。
- ①歯茎の過剰発達、歯の大きさ・長さが原因の治療法
- ②上唇の筋肉の過剰発達が原因の治療法
- ③歯の位置(出っ歯)が原因の治療法
- ④骨格が原因の治療法
以下では、それぞれの原因についてより詳しく解説し、どのような治療が適応となるのか、ご説明いたします。
①歯茎の過剰発達、歯の大きさ・長さが原因の治療法
歯が短いような方、あるいは歯に歯茎が被さっている面積が広い方は、歯と歯茎の境界線が下方に位置するため、必然的に歯茎が多く見えてしまい、ガミースマイルの症状が現れます。
こういったケースの場合は、「歯冠長延長術」を行うか、歯冠長延長術に「セラミック矯正」を併用して治療を行うことで、ガミースマイルを改善します。
1.歯冠長延長術
歯冠長延長術とは、歯の頭の部分である歯冠がより広範囲に見えるようにする外科手術です。歯に被さっている歯茎を切除し、骨の形態を整えることで、ガミースマイルの症状を改善します。ガミースマイルの軽度から中等度の症例に適応されることが多い術式です。
当院の歯冠長延長術は、歯茎の高さをミリ単位で揃える事ができ、後戻りが無く、痛みや腫れが少ないのが特徴です。また歯と歯茎の境目に切開線を行うため、術後に傷跡が残ることもございません。ガミースマイルで歯が短い方は、まずは歯冠長延長術をお勧めしております。
2.セラミック矯正
セラミック矯正とは、歯を削りセラミック製の人工歯を歯に装着することで、歯並びや歯の色、形、大きさなど、審美性を調整する治療です。
歯茎が歯に覆い被さり歯が短く見えるようなケースでは、歯冠長延長術で歯茎と歯の境目のラインを上方に調節します。さらにセラミック矯正を併用して、歯のサイズをより審美的に調整することで、歯冠長延長術だけでは見た目が改善しきれないような症例でも、綺麗にガミースマイルを改善することができます。
セラミック矯正だけでガミースマイルを治療するケースは少なく、歯冠長延長術をはじめとする治療と併用することで、より自然な見た目の仕上がりを実現することが可能になります。
②上唇の筋肉の過剰発達が原因の治療法
歯や歯茎の状態は正常でも、笑った時に上唇が上がり過ぎるとガミースマイルの症状が現れます。上唇が短い、上唇を持ち上げる筋肉が過度に発達している、といった異常が主な原因です。
このケースでは、「上唇粘膜切除術」や「ボトックス治療」が有効です。
3.上唇粘膜切除術
上唇粘膜切除術とは、上唇の内側にある粘膜を切除して、縫合する治療法です。ガミースマイルの原因が筋肉の異常に由来するケースに適しています。上唇と小鼻を引き上げる「上唇挙筋群」の発達がよく、上唇が過剰に引き上げられることで、ガミースマイルの症状を呈している場合、上唇粘膜切除術を実施すると上唇の運動範囲が制限され、歯茎が見える幅を調整することができ、結果としてガミースマイルが目立たなくなります。
4.ボトックス注射
ボトックス注射によるガミースマイル治療は、上唇の筋肉が過剰に収縮しているケースに有効です。上唇挙筋の近くに注射を打つことで、筋肉の働きを抑えることができます。笑ったり話したりする際に上唇が上がり過ぎないため、歯茎も目立ちにくくなります。
ただし、ボトックス注射はあくまで筋肉の働きを一時的に抑える作用しか期待できません。効果を持続させる場合は、タッチアップが必須となります。そのため、ガミースマイルの症状を根本から改善したい方には上唇粘膜切除術が推奨されます。
③歯の位置(出っ歯)が原因の治療法
前歯の位置そのものが下方にあると、笑った時に歯茎が目立ってしまいます。歯や歯茎の長さ、また上唇の位置や筋肉の強さなどに問題がない場合でも、歯の位置が下方にあるとガミースマイルの症状が現れやすくなります。
また、ディープバイト(過蓋咬合)と呼ばれる噛み合わせが深いような不正咬合の方も、ガミースマイルの症状が現れることが多いです。
このように、歯の位置が原因のケースでは、「歯列矯正」が有効な治療法となります。
5.歯列矯正
歯列矯正でガミースマイルを改善する際には、歯列を後方に移動させる方法や、歯の位置を押し下げる方法などを用います。
出っ歯で上顎が前に出ていることが原因でガミースマイルの症状が現れている場合、歯列を後方に移動させることで、前歯の突出感を解消します。
また上の前歯の位置が低いことが原因で、歯茎が見える範囲が広くなっている場合には、歯の位置を押し下げる(歯茎方向に歯を埋めるようなイメージ)ことにより、歯茎の見える範囲を狭めることができます。
またこれらの治療を行っても十分にガミースマイルが改善されない場合は、さらに歯冠長延長術などを併用することで、より自然な見た目になるよう治療することができます。
④骨格が原因の治療法
上あごが極端に縦に長く成長してしまっていたり、極端に前方へ突出してしまっていると、上唇の中に収まらず歯茎のアーチが突出しやすくなります。突出した歯茎のアーチが上唇をめくり、歯茎が露出しやすくなることで、ガミースマイルの症状が現れます。
このような、過度に発達した上顎の骨格が原因の場合には、「上顎骨切り術(ルフォー)」が有効な治療法となります。
6.上顎骨切り術(ルフォー)
上記のような骨格に問題がある場合には、上顎骨切り術(ルフォー)と呼ばれる外科手術を行います。過剰に成長している上あごの骨を切ることで、上あごを正常な位置やサイズに整え、ガミースマイルを改善します。
骨格の不調和を改善することができ、ガミースマイルだけでなく、横から見たときのお顔のシルエットが綺麗になるような効果にも期待ができます。また歯列矯正とは異なり、骨を切る治療になるため、後戻りすることもありません。
ただし上顎骨切り術は大掛かりな手術が必要になるため、患者様の心身への負担が大きく、長いダウンタイムを要する治療です。一般的な歯科医院で対応できるケースは殆どなく、総合病院の口腔外科や美容外科での対応になります。
当院でも患者様のご負担の大きな上顎骨切り術は行っておりません。年間290症例のガミースマイルを診させていただく中で、ほとんど全ての症例を「歯冠長延長術」や「上唇粘膜切除術」によって治療し、患者様にもご満足いただいております。
ガミースマイルの治療費用
上記でご紹介したガミースマイルの治療のうち、上顎骨切り術(ルフォー)以外の、当院で行っている治療の費用についてご紹介いたします。
- ・上唇粘膜切除術:220,000円(税込)
- ・歯冠長延長術:220,000円(税込)
- ・セラミック矯正:165,000円〜198,000円(税込)
- ・歯列矯正:330,000円〜946,000円(税込)
- ・ボトックス注射:44,000円(税込)
これらの治療を比較した際に、ボトックス注射の費用が特段に安価に感じるかと思いますが、ボトックス注射は1度の注射で症状の原因を根本的に解決するものではなく、定期的に注射が必要になりますのでご注意ください。
ガミースマイルは自力で治せる?
カウンセリングにご来院くださった患者様からよくお伺いするのが、ガミースマイルは自力で治せませんか?といったご質問です。
結論としては、基本的には患者様ご自身でガミースマイルを治すことはできません。ガミースマイルを治すためには、ガミースマイルの原因となっている要素に対するアプローチが必要になります。先述した通り、ガミースマイルの原因は以下4つに大別できます。
- ①歯茎の過剰発達、歯の大きさ・長さ
- ②上唇の筋肉の過剰発達
- ③歯の位置(出っ歯)
- ④骨格
歯の位置や大きさを変えたり、骨格を変えることは、患者様ご自身には出来ないということは、ご理解いただけるかと思います。
ただし、ガミースマイルが治るというわけではありませんが、笑い方のトレーニングでガミースマイルが目立たなくなる場合はあるようです。ガミースマイルの方は、笑った時に唇の真ん中が捲れ上がってしまうケースが多く、笑い方を改善することでガミースマイルが目立たなくなるという考え方です。
ただしこういったトレーニングの結果として、笑い方が不自然になってしまったり、上唇の筋肉の意図しない発達が起きてしまうリスクもございます。そのためご自身の判断では行わず、歯科医に相談の上で行うか、治療によって根本的な原因の改善を行うのが安心です。
ガミースマイルは自然に治る?
結論としては、大人のガミースマイルが自然に治ることはほとんどありません。歯の位置や大きさ、骨格などが、「ガミースマイルが治る」といった方向に自然に変化することは、滅多にありません。
対して、まだ乳歯の時期のお子様のガミースマイルは、永久歯への生え替わりのタイミングで、ガミースマイルが気にならなくなる場合もございます。ただし、必ずガミースマイルが改善するというわけではありません。
お子様のガミースマイルは、生まれつきや遺伝的な形質、指しゃぶり癖や舌癖など、さまざまな要因によって起きるため、実際にお子様を診断せずに将来どのようなお口元になるのかを判断することはできません。乳歯の時期にガミースマイルの特徴が見られる場合は、お近くの小児歯科を受診していただくことをおすすめいたします。
>>子供のガミースマイルは遺伝?自然に治る?原因や治療すべき年齢について解説
よくある質問
Q.来院回数は何回必要ですか?
A.当院では、通常のガミースマイル治療の回数は4回となっております。
1回目:無料カウンセリング
2回目:ガミースマイル手術
3回目:抜糸
4回目:1ヶ月後のアフターフォローとなっております。
遠方からお越し頂く患者様には、事前にお電話での無料カウンセリングも行っており、来院日当日にガミースマイル手術をお受けいただく事も可能となっており、1ヶ月後のチェックもお写真で行っております。
つきましては、遠方からお越し頂けます患者様は、
0回目:お電話での無料カウンセリング
1回目:ガミースマイル手術
2回目:抜糸
このように、2回の来院で治療を完了することが出来ます。
Q.初診時の当日に施術していただくことは可能ですか?
A.可能です。当院では、遠方からお越し頂く患者様には、事前にお口やお顔のお写真を頂き、お電話で無料カウンセリングをさせて頂いており、初診時に施術できるようしております。遠方からお越し頂く患者様が多いため、極力来院回数を少なくできるように配慮しておりますが、確実な診断をご希望の患者様には、実際ご来院頂き検査を受けて頂くようお勧めしております。
Q.吸収性の糸を使えば1日で治療が終わるのでしょうか?
A.その通りでございます。吸収性の糸は、抜糸の必要がなく、数週間〜1ヶ月程度で糸が溶けて無くなるため、抜糸にお越し頂く必要がございません。ただし、吸収性の糸にはデメリットもございます。ガミースマイル治療は、非常に精密度の高い治療ですが、吸収性の糸は操作性が悪く、精密性に欠けてしまう事がございます。そうする事で、治癒後の仕上がりに影響する可能性も考えられます。また完全に溶けて無くなるまである程度期間が必要なことから、歯茎に糸が付いてる期間が長く違和感が出やすい、汚れも付着しやすく、見た目が悪い期間も長くなる傾向にあります。
まとめ:ガミースマイルの治療は当院へご相談ください
このページでは、ガミースマイルの治療法について解説しました。
ガミースマイルの治療法は主に6種類ほどあり、ガミースマイルの原因によってどのような治療を行うべきか変わります。原因に応じた適切な治療を行えば、高い確率でガミースマイルを改善することが可能です。
当院では主に、上顎骨切り術(ルフォー)を除く、以下の5つの治療を行うことでガミースマイルを改善しております。
- ・歯冠長延長術
- ・セラミック矯正
- ・上唇粘膜切除術
- ・ボトックス注射
- ・歯列矯正
他院では上顎骨切り術(ルフォー)が必要だと判断されるような症例であっても、当院ではそれ以外の治療法を適切に行い、症例に応じては複数の方法を併用することで、問題なく治療を行えます。年間290症例のガミースマイルを診させていただく中で、ほとんど全ての症例を「歯冠長延長術」や「上唇粘膜切除術」によって治療し、患者様にもご満足いただいております。
ガミースマイルの治療をご希望の患者様には、無料でカウンセリングも行っておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。
YASU DENTAL CLINIC
〒543-0074
大阪府大阪市天王寺区六万体町5ー18
大阪メトロ谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅3番出口直結
監修者情報
松井 泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長
東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、その後審美歯科やインプラント治療を行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。