２種類のガミースマイル手術を併用した症例（歯冠長延長術・上唇粘膜切除）

ガミースマイル治療のご相談で、鳥取県よりご来院されました。

ガミースマイルは３つの原因からなります。

①歯の長さが短い➡︎歯冠長延長術

②上唇が上がり過ぎる➡︎上唇粘膜切除術

③歯の位置の問題➡︎歯列矯正、外科矯正

診断の結果、①の歯の長さと③の骨格的な問題がありました。

歯が２〜３mmほど短い状態でしたので、歯冠長延長術が適応になります。また骨格的な原因に関しては本来、外科矯正と言われる骨切りが適応になりますが、手術の負担が大きい治療の為、そこまではご希望されなかったので、上唇粘膜切除術で極力上唇を上がりにくくし、歯茎の見える量を減らす手法で治療を行いました。

臨床例

治療前後比較（口元）

初診時の状態では、歯が短く、また左右で歯茎の高さが違うため、口元が歪んだ印象になっていました。笑うと歯茎が５〜６mmほど見えている状態です。まずは歯冠長延長術を行い、正常な歯の長さ、歯茎の高さもフラットに揃えていきました。歯冠長延長術を行うだけでも、ガミースマイルは改善し、お口元は、整った印象に変わりました。

そこから更に、「歯茎を全く見えないようにしたい」との強いご希望があったため、上唇粘膜切除を行っていきました。上唇粘膜切除後のお写真は、術後１ヶ月以上経ってから撮影しています。上唇が上がりにくくなることで、笑っても歯茎が見えることはなくなり、ガミースマイルが改善しているのが分かります。

治療前後比較（口腔内）

歯冠長延長術を行い、２〜３mmほど歯が長くなると、かなり見た目の印象が変わってきます。また当院では、歯冠長延長術を行う際、ただ歯を長くするだけでなく、歯の輪郭に丸みをつけたり、歯茎の高さを揃えるなど、より審美的に仕上げるようにしています。

歯冠長延長術は全く傷跡が残らず、綺麗に治りますが、上唇粘膜切除術は、お口の見えにくい場所ではありますが、お写真のようにうっすら傷跡が残ってしまいます。当院では、極力傷跡が残らないように極細の縫合糸を使用し、丁寧に縫合を行うなどの取り組みを行っておりますが、このような跡は多少残ってしまいます。

歯冠長延長術・上唇粘膜切除術後の比較

術前に見られた、歯茎の５〜６mmほどのガミースマイルは、歯冠長延長術・上唇粘膜切除術を行うことで、全く見えなくなる所まで改善しました。ガミースマイル治療で、数ミリ歯茎が見えなくなるだけで、お口元の印象は大きく変わります。

通算１０００症例以上のガミースマイル治療を全て院長が責任を持って行っております。その豊富な経験から、美しい仕上がりにこだわったガミースマイル治療を行っております。

年代・性別	１９歳女性
主訴	歯が短い、ガミースマイルを治したい。
治療内容	歯冠長延長術・上唇粘膜切除術
費用	２２万(税込)・２２万(税込)
期間	治療回数２回（抜糸は別日に必要）
リスク・副作用	しっかりとした診査診断ができていないと正しい治療効果が得られないことがあります。一時的に痛みや腫れを伴うことがあります。