- ホーム
- 虫歯治療
General虫歯治療
- 私は体質的に虫歯になりやすい、、
- 頑張って歯磨きしているがすぐに虫歯ができる、、
- 歯医者に行く度に虫歯があると言われる、、
虫歯に対して、このようなお悩みをお持ちの方も多いかと思います。
虫歯になるには必ず原因があります。
きちんとした治療を受け、虫歯の原因を理解して頂いたら、虫歯は出来なくなります。世間では一部、虫歯の誤った認識があるため誤解を生じているようです。まずはその虫歯の原因について少しお話させていただきます。これを読んで頂けると皆様の虫歯の対策にお役に立つかと思います。
虫歯の原因
まずは虫歯の原因は虫歯菌です。
この虫歯菌は人間の口腔内に必ず住んでいる細菌です。
完全に除去することは不可能です。
ではどのように虫歯になるのでしょうか?
虫歯菌の集合体を歯垢(プラーク)と言います。
歯垢(プラーク)1gあたり細菌数は約1000億個と言われています。便の中の細菌数と同じくらの数がいます。
虫歯菌は→食事中に含まれる糖分を摂取して→酸を放出します→その酸によって歯の表面が溶けて虫歯になって行きます。
要するに口の中に食品を運ぶと必ず虫歯菌は活動し、酸を放出します。
臨界PHと歯の関係
少し難しいお話になりますが、人の口の中はPHと言われるものでコントロールされています。PHは酸性かアルカリ性かを表す指標です。その中に歯が溶ける境界線というものがあります。それが臨界PHと言われるものです。この臨界PHを下回ると歯の表面は溶け始め(脱灰)歯が少しずつ失われていくことになります。
人は何も食べていない時は口の中はPH7(中性)ぐらいです。このPH7(中性)は歯が溶けていない時間であり歯を修復する時間になります。
ここで、口に食べ物を入れると虫歯菌が活動を始め酸を放出します。PHは下がり口の中は酸性の環境になり歯が溶け始めます。一回の食事が20分と考えると20分間は絶え間なく虫歯菌に栄養が行き、酸が出続けて歯は溶け続けます。食事が終わると虫歯菌に対する栄養の供給が無くなるので酸は徐々に出なくなり、20分ほどで歯が溶けない領域のPH7(中性)に戻ります。要するに1回の食事で小一時間は歯が溶ける計算になります。
間食にご注意
人は生きていくためには3度の食事を摂ります。1日少なくとも大体3時間は必ず歯が溶けることになります。残りの21時間は歯を修復する時間になるわけです。この3時間の溶ける時間と21時間の修復する時間のバランスが崩れると虫歯になっていくことになります。要するに間食です。間食が多ければ歯を修復する時間がなくなり歯は溶け続けて虫歯になります。
いくら歯を頑張って磨いていても間食が多ければ必ず虫歯になります。
また寝る一時間前の飲食も虫歯リスクを向上させます。
PHが歯が溶けている領域から溶けない領域に戻るのには唾液の力(緩衝作用)が必要です。逆を言えば唾液がなければPHが中性に戻ることはありません。
要するに、寝る一時間前に飲食をし歯を磨いたとしても、一時間以内に寝てしまえば、歯はまだ溶けている領域内にいます。人は寝ると唾液がストップします。この状態で寝てしまうと寝てる間中、虫歯菌が活動することになります。例えるならば口の中にチョコレートを咥えて寝ているのと同じ状態になります。
まとめると虫歯になるかならないは
- 1. 間食の回数
- 2. 寝る一時間前の飲食
この2点です。
これを知らなければ、これからも虫歯ができ続けることになります。
虫歯の原因になる食品
下記は、虫歯菌の栄養(虫歯の原因)になる食品です。
- 砂糖
- 果糖
- 乳糖
- 炭水化物
「砂糖」はチョコレートなどに含まれるも、「果糖」は果物に含まれるもので両者とも甘いので虫歯になるのはイメージかつきやすいかもしれません。
しかし、見落とされがちなのが「乳糖」「炭水化物」です。
「乳糖」は乳製品全てに含まれるもので、歴とした虫歯菌の栄養源です。例えば無糖のヨーグルトがありますがこれも虫歯になります。無糖と表記されていますが、乳製品の時点で乳糖は必ず含まれるので虫歯になります。「炭水化物」も口の中に入ることで唾液に分解され糖分に変化します。白米を噛み続けると甘くなってくるのがまさにそれです。ほとんどの食品には炭水化物が含まれます。
虫歯の原因にならない食品
下記は、虫歯菌の栄養(虫歯の原因)にならない食品です。
- 水
- お茶
- ブラックのコーヒー
- ストレートの紅茶
- ロッテのキシリトールガム
虫歯菌の栄養にならなければ虫歯菌から酸が出ることもなければ歯が溶けることもありませんので虫歯になりません。しかし、実はこれくらいしかありません。
普段から水分補給をジュースやスポーツドリンク、ミルクの入ったカフェオレなどでされていれば、水分補給する度に虫歯菌は酸を出し、歯は溶けることになるので虫歯リスクが上がります。
このような方は水分補給を水やお茶に変える取り組みも重要ではないでしょうか。
虫歯にならないためには
先ほどもお伝えしたように虫歯のリスクを上げるのは
1. 間食の回数
2. 寝る一時間前の飲食
この2点が一番重要ですが、何も歯磨きをしなくても大丈夫と言っているわけではありません。もちろん歯磨きも重要です。
歯磨きをすることで虫歯菌の絶対数を少なくします。歯磨きをしなければより多くの虫歯菌が多くの酸を出し歯はたくさん溶けます。歯磨きをきちんとしていれば、虫歯菌の数は少なくなり出る酸の量も減ります。
以上のことを知って頂き実践して頂けると虫歯が何回もできることはまずありません。
中には飲食店で働き味見をしなければならない方など職業的に虫歯になりやすい方もいらっしゃるかと思います。
試行錯誤し工夫することでそのような方も虫歯ができにくくすることもできます。当院では患者様一人一人に合った指導対策を共に考えに取るようにしております。