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セラミック矯正の被せ物(差し歯)が臭い・口臭の原因と解決法を解説?

『セラミックの治療をした箇所から嫌な臭いがして困っている』

『臭くなりやすいと聞いてセラミック矯正に踏み出せない…』

セラミック矯正をすると口臭がひどくなる、セラミックの被せ物の箇所から嫌な臭いがする、という話を聞いたことはありますか?実際に差し歯の被せ物が原因で口臭が発生してしまうことはございます。

せっかく審美性を高めるためにセラミック矯正を行っても、今度は口臭に悩まされるのであれば、時間をかけてでも歯列矯正を行った方がいいのでは…と感じる方も多いかと思います。そこでこのページでは、さまざまな口臭の原因をはじめとして、セラミック矯正した箇所が臭ってしまう原因、口臭を起こさないための対処法などをご紹介します。

セラミック矯正をした箇所から臭いがする際には、場合によってはセラミック矯正をやり直さなければ口臭が改善されないことがあります。しかしセラミック矯正のやり直しは非常に難易度の高い治療のため、どこの歯科医院でも行えるというわけではありません。当院ではセラミック矯正のやり直し(リカバリー)を専門的に行っておりますので、口臭でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。

まずは一度、当院のセラミック矯正の症例をご覧ください。症例をご覧いただけば当院の技術力が一目でご理解いただけます。また、当院ではセラミック矯正や他院でのセラミック矯正のやり直しの治療をご希望の方に、無料でのカウンセリングを行っております。お気軽にご相談へお越しください。

セラミック矯正をすると口が臭くなる?

セラミック矯正をすると口が臭くなる?

セラミック矯正をすると口が臭くなる、という話を聞いたことはありますか?

セラミック矯正を行うと必ず口臭がするというわけではありませんが、実際にセラミック矯正後に口臭に悩まされてしまう方もおられます。

また、ネットで検索してみると、こんな投稿を見つけました。

yahoo知恵袋、セラミックの被せ物の臭いについての質問

こちらの方は、少しキツい表現ですが、『セラミックにしたらドブ臭くなるのかと思ってました。』と投稿されています。セラミックに対してこのような印象をお持ちの方は、実は多いのではないかと思います。

他にもネット上には、こんな口コミがありました。

  • 『セラミックにしたら口が臭くなって恋人とキスできない。』
  • 『口が臭い人って大体セラミックとかの治療してる。せっかく見た目は綺麗なのに可哀想。』

SNSなどで検索すると、このような投稿が散見されましたが、歯科医師の目線としては『本当に全てセラミック治療に起因した口臭なのかな?』と少し疑問にも思います。もちろんセラミック治療に起因した口臭もあるかと思いますが、まずは一度、主な口臭の原因を整理してみましょう。

口臭の主な4つの原因をチェックしてみましょう

セラミックの話を進める前に、まずは主な口臭の原因についてご紹介します。口臭のケアはご自宅でできる場合もあり、セラミック治療を行った後に口臭でお悩みの方の中には、実は口臭の原因がセラミックに起因するものではなく、ご自宅でできるケアで口臭が改善するような方も多くおられます。

口臭の主な原因は、以下の4つに分けられます。

  1. 虫歯による口臭
  2. 歯周病による口臭
  3. 舌苔(ぜったい)による口臭
  4. 唾液が少ないことによる口臭

口臭の主な原因についてご理解いただいた上で、セラミックに起因して口臭が起きるパターンについてもご紹介しますので、まずは以下をご覧ください。

①虫歯による口臭

①虫歯による口臭

歯並びが悪かったり歯の形態が悪かったりすると、歯磨きがうまくできずに歯に歯垢が付着します。そのままの状態が続くと、いずれ虫歯の原因となります。虫歯によって歯に穴が開くと、そこに食べかすや菌が溜まることになり、口臭の原因になります。

②歯周病による口臭

歯周病による口臭

歯周病も口臭を引き起こす原因の一つです。歯垢や歯石が溜まった状態が続くと、歯周病の原因になります。歯周病は初期症状が現れにくく気付かないことが多いですが、歯茎から出血したり歯肉が炎症を起こすようになり、最終的には歯を支える歯槽骨が溶けてしまい歯が抜けてしまいます。

③舌苔(ぜったい)による口臭

舌苔(ぜったい)による口臭

舌苔とは舌の表面にある白い苔のような付着物です。食べかすや口の中の粘膜が剥がれ落ち、舌の上に付着し、そこで細菌が増殖することで舌苔となります。

口臭の原因の半分ほどが舌苔であると言われているほど、舌苔による口臭は多いです。

④唾液が少ないことによる口臭

唾液が少ない方は口臭が強くなる傾向にあります。唾液には以下のようにさまざまな役割があります。

  • 口の中を洗い流し清潔を保つ
  • 食べ物の消化を助ける
  • 口の中の粘膜を守る
  • 細菌の増殖を防ぐ

唾液が少ない方や、口呼吸の癖があり口の中が乾いた状態になりやすい方は、細菌が繁殖しやすい環境になってしまい、口臭を引き起こす可能性があります。

セラミック矯正で口が臭くなる原因7選

セラミック矯正で口が臭くなる原因7選

口臭の主な原因をご理解いただけたかと思いますので、続いてセラミック矯正で口が臭くなる原因をご紹介します。

セラミック矯正で口が臭くなる原因は、主に以下の7つです。

  1. セラミックと歯肉の間に歯垢が溜まっている
  2. セラミックの被せ物がうまくフィットしていない
  3. セラミックのブリッジの下に汚れが溜まる
  4. ハイブリッドセラミックを使用したことによる経年劣化
  5. セラミック矯正した箇所が歯周病になっている
  6. 接着剤の劣化
  7. 口の中が乾燥している

以下でそれぞれより詳しく解説いたしますので、ぜひご覧ください。

①セラミックと歯肉の間に歯垢が溜まっている

セラミックと歯肉の間に歯垢が溜まっている

セラミック矯正をして口臭がしてしまう場合、セラミックと歯肉の間に歯垢が溜まっていることが原因として考えられます。どれだけ精密に治療を行っても、歯肉とセラミックの間には境目ができてしまうため、その箇所に歯垢が溜まりやすくなります。

歯ブラシだけでは取りきれない場合があるので、マウスウォッシュを行ったり、定期的に歯科医院でのメンテナンス・クリーニングを行うことで、歯垢を除去することで臭いの対策が行えます。

②セラミックの被せ物がうまくフィットしていない

セラミックの被せ物がうまくフィットしていない

セラミック矯正の被せ物やセラミックの差し歯がうまく歯とフィットしていないと、セラミックと歯の間に空洞が生まれてしまい、その隙間に細菌が入ってしまいます。細菌が入ると口臭の原因になるだけでなく、セラミックの土台となる歯が虫歯になったり、歯周病の原因となる可能性もあります。

③セラミックのブリッジの下に汚れが溜まる

セラミックのブリッジの下に汚れが溜まる

セラミック矯正の際に歯のない箇所を跨いでブリッジをしていたり、元々セラミックブリッジでの治療を行っていた場合、ブリッジの下に汚れが溜まってしまうことがあります。歯茎とブリッジの間の隙間が大きくなれば大きくなるだけ、食べかすなどが溜まりやすくなり、これが原因で口臭を引き起こします。隙間は歯ブラシなどで清掃できないので、スーパーフロスと呼ばれるような極細のフロスを使用して清掃することで、食べかすが溜まるのを防止し口臭を対策できます。

④ハイブリッドセラミックを使用したことによる経年劣化

セラミック矯正やセラミックの差し歯にはさまざまな種類があります。オールセラミックやジルコニアセラミックはほとんど経年劣化することがない素材ですが、中には経年劣化する素材もございます。

代表的なものがハイブリッドセラミックと呼ばれる素材で、これは保険診療で使用されるレジンという素材と、セラミックを混ぜ合わせて作られています。レジンは吸水性があるため、吸水劣化を引き起こし、臭いの原因になる場合があります。

また歯垢が付着しにくいオールセラミックやジルコニアセラミックと比較して、レジンは歯垢が付着しやすいため、付着した歯垢や歯石が原因で口臭を引き起こす場合もございます。

価格が比較的安いハイブリッドセラミックですが、上記のような欠点があるため、当院ではハイブリッドセラミックは採用しておりません。

>>セラミック矯正の種類について

⑤セラミック矯正した箇所が歯周病になっている

セラミック矯正した箇所が歯周病になっている

セラミック矯正で製作した被せ物がしっかりとフィットしていない場合、歯周病を引き起こすことがあります。精密にフィットしていない被せ物による隙間には細菌が溜まりやすく、それそのものが臭いの原因になったり、細菌によって歯周病を引き起こして口臭の原因となる場合がございます。

⑥接着剤の劣化

セラミックの被せ物と歯は専用の接着剤によって強固にくっついていますが、経年劣化により接着剤が弱まってしまうと、隙間が生まれてしまい、内部で細菌が繁殖する原因となることがあります。

⑦セラミックの形態による清掃性の悪化や口の中の乾燥

セラミック矯正は審美領域の治療のため、審美性を重視しすぎた結果、機能性が低い被せ物を製作してしまうケースもあるようです。機能性の低下として代表的な例が、清掃性の低い形態になってしまうケースです。お口の清掃性が低い形態のセラミックを製作してしまったことで、歯磨きの磨き残しができ、お口の衛生環境が悪化します。

また噛み合わせがうまく設計されていない被せ物を製作してしまったことで、睡眠中などにお口が開きやすくなってしまい、口腔内が乾燥することで細菌が繁殖しやすい環境を生み出してしまうようなケースもございます。

セラミック矯正により口臭を改善できる場合も

セラミック矯正により口臭を改善できる場合も

ここまで、主な口臭の原因と、セラミック矯正が原因で口臭を引き起こしてしまうケースについてご紹介しました。ここまでだけご覧いただくと、セラミック矯正は臭いの原因になる悪い治療のように感じた方も多いかと思いますが、実はそうではありません。

セラミック矯正を行った際のセラミックの形態が悪かったり、その後のメンテナンスが不足することにより、口臭を引き起こす場合はありますが、形態の良いセラミックの被せ物を製作し、その後もメンテナンスをしっかり行うことで、セラミックに起因する口臭を未然に防ぐことは可能です。

また場合によっては、セラミック矯正を行うことにより、口臭を改善することができるようなケースもございます。

セラミック矯正で改善できる口臭とは

実は、セラミック矯正を行うことで、口臭を改善できるケースもございます。

例えば、以下のようなことを原因として口臭が発生している場合、セラミック矯正を行うことで口臭を改善できる可能性があります。

  1. 歯周病による口臭
  2. お口の清掃性が低いことによる口臭
  3. 現在のクラウンやインレーによる口臭
  4. 口呼吸による口臭

なぜセラミック矯正でこれらの口臭が改善できる可能性があるのか、以下でそれぞれ解説します。

①歯周病による口臭

現在すでにセラミックなどの被せ物を使用している方が歯周病にかかってしまっている場合、歯周病治療だけを行っても歯周病が治らない場合がございます。被せ物の内部に溜まった汚れや細菌が原因で歯周病になっている場合、元凶となっている被せ物の内部の汚れを取り除く必要があります。

この際にセラミックでより精密な被せ物を作り直すことで、被せ物の内部に汚れや細菌が入り込むことを防止し、歯周病の再発を防ぐことが可能です。

②お口の清掃性が低いことによる口臭

お口の清掃性が低いことによる口臭

お口の清掃性が低く、歯磨きの磨き残しなどによって歯垢や歯石が溜まり、口臭の原因となっている場合、セラミック矯正を行うことで口臭の改善が見込めます。

セラミックは表面がツルツルとしているため歯垢や歯石がつきにくいという特徴があります。また清掃性が高くなるように形態にこだわってセラミックの被せ物を作ることで、歯磨きでの磨き残しも減らすことができます。

③現在のクラウンやインレーによる口臭

現在使用されている被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)が口臭の原因になっている場合、セラミック矯正によって口臭を改善することができます。

現在使用している被せ物や詰め物が、保険診療のレジンによるものや銀歯によるもの、またハイブリッドセラミックによるものの場合、経年劣化により口臭の原因になっている可能性があります。

セラミックの被せ物や詰め物はほとんど経年劣化することがないため、セラミックで治療をやり直すことで、被せ物や詰め物の劣化による口臭を長期的に予防することが可能です。

④口呼吸による口臭

口呼吸による口内の乾燥が口臭の原因の場合、セラミック矯正で改善できる場合がございます。

口呼吸の原因が歯並び・噛み合わせの問題にある場合、セラミック矯正を行うことで噛み合わせが改善され、口呼吸を防止することができる場合があります。ただしセラミック矯正そのものは審美性を重視する治療のため、知識も経験も豊富な歯科医師でなければ噛み合わせなどにもこだわったセラミック矯正は難しいかと思います。そのため治療を受ける歯科医院を選ぶ際には、しっかりと症例や実績を確認することが大切です。

また口呼吸の原因は噛み合わせ以外にもさまざまあるので、セラミック矯正によって必ず解決するものではありません。治療を決める前に必ず歯科医院でカウンセリングを受けることをおすすめします。

歯科医院によってセラミック矯正の技術には差がありま

口臭の原因によってはセラミック矯正によって口臭を改善できる場合がありますが、セラミック矯正の治療技術は歯科医院によって差があるのが実情です。セラミック矯正は審美治療の側面が強いため、磨きやすい形態の設計や、歯との間の隙間を作らない技術、噛み合わせを調整する技術などの習得をされていない歯科医院様もあるようです。

そのため、治療を行う歯科医師がセラミック矯正の経験が浅かったり、あまり上手ではないなどという場合には、想像通りの仕上がりにならない場合もございます。治療を受ける歯科医院を選ぶ際には、しっかりと症例や実績を確認することが大切です。セラミック矯正を検討されている方は、ぜひ一度当院の症例もご覧くださいませ。

まとめ:セラミック矯正は口臭の原因にも解決手段にもなり得ます

このページでは、セラミック矯正と口臭の関係についてご説明いたしました。

セラミック矯正は口臭の原因になることもあれば、セラミック矯正により口臭を改善できる場合もございます。セラミック矯正を口臭の原因にしないためには、技術力の高い歯科医院で治療を受けること、患者様が日々のケアを怠らないこと、また定期的なメンテナンスを行うことなどが大切です。

現在セラミック矯正をした歯が原因で口臭にお困りの方は、ぜひ当院にお問い合わせください。当院では他院で行ったセラミック矯正のリカバリー治療(再治療)を専門的に行っております。セラミック矯正のやり直しは難易度の高い治療のため、どこの歯科医院でも行えるというわけではありません。当院ではセラミック矯正のリカバリーを専門的に行っておりますのでご安心ください。

当院のセラミック矯正は、セラミックの見た目の美しさだけでなく、清掃性や噛み合わせなどの機能性にまでこだわって製作しております。セラミック矯正した歯の臭いで困っている、他院で再治療が難しいと言われたという方は、当院の無料カウンセリングをぜひご活用ください。

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