セラミック矯正の種類

オールジルコニアは非常に硬い素材であり、耐久性に優れます。ただし硬すぎるため、噛み合わせる天然歯に負担がかかる恐れがあります。
審美性については、オールジルコニアは、光を透過しないため、天然歯のような透明感がなく白い花瓶などの陶器のような色合いになってしまいます。
また色の種類も数種類しかない為、より自然な審美性の高いセラミック治療には向いていない為、当院ではオールジルコニアは使用しておりません。

Porcelain Fused Zirconia、通称PFZ。ジルコニア製の土台となるフレームに、色を自在に作製できるセラミックを焼き付けて作製する２層構造のセラミック。さまざまな色合いを作製でき、透明感もあるので、より天然歯に近い一番審美的な材料になります。
また、表面に焼き付けるセラミックは、天然歯と同程度の硬さのため噛み合わせの歯を痛めることはありません。当院で採用している材料になります。

主にインレー（詰め物）などに使用します。クラウン（被せ物）にも使用できますが、見栄えはPFZには及びません。
E-Maxの歯と天然歯が並ぶと、見た目に違和感がでる場合があります。そのため、目に見える範囲の歯を全てセラミックにするというような場合であれば、E-Maxをクラウンに使うことも可能です。

ハイブリッドセラミックは、レジン（樹脂）にセラミックの微粒子を混ぜ込んだ素材です。レジンを使用する分、費用が安価になります。
ただし審美性や耐久性はセラミックやジルコニアと比較して低くなります。また、レジンは吸水性があるため、唾液や食事に含まれる水分を吸収するため、変色してしまいます。
安価な代わりにデメリットも多い素材のため、当院では使用しておりません

数十年前の自費治療でよく使用されていた被せ物になります。外側はセラミックを使用していますが、土台となるフレームは金属で作られています。内側に金属を使用しているため、耐久性は高く、力がかかっても割れにくい特徴がありますが、光を全く透過しないため、透明感がなく、自然な見た目に近づけにくいという欠点があります。
ただし、入れ歯のフック（クラスプ）が引っ掛かるように設計された特殊な入れ歯専用の被せ物（サベイドクラウン）としては優れています。そのため当院では、通常のセラミック矯正では、メタルボンドは使用しませんが、サベイドクラウンのような特殊な入れ歯治療の際には、メタルボンドを使用しています。

ラミネートベニアは、薄いセラミックを歯の表面に貼り付けることで、変色した歯や、形や位置が不正な歯の見た目を、審美的に整えるセラミック矯正治療です。
最大の特徴として、歯の表面をごくわずかに削る（最大０.５mm）、もしくは全く歯を削らず（０mm）に治療ができるため、歯の健康を損なわずに治療が行えます。
非常に、繊細で難易度の高い治療ですが、当院では多数の症例を取り扱っているので、安心して治療を受けていただけます。