
前歯の歯並びの改善をご希望されてご来院されました。過去にマウスピース矯正を2年ほどされていましたが、途中でやめてしまったとのことでした。お仕事は、医師をされており、多忙なのと、どうしてもマウスピースを装着する時間が長く、性格に合わないと仰っていました。本来であれば、再度矯正治療を行い見た目を整える事が歯にとっては一番良い選択になりますが、患者さまは、再度矯正治療を行うことは、ないと意思が固まっておられたので、ご相談の上でセラミック矯正で治療を行なっていくことになりました。
セラミック矯正とは
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セラミック矯正とは、歯が極端に前に出たり、内側に入り込んでいる歯を削り、セラミックの被せ物を使うことで、審美的な位置に歯を並べて行う治療の総称となります。セラミック矯正は、10年〜15年前ほどから人気が出だした治療になりますが、過度なセラミック矯正は、神経を取ったりすることもあり、歯の破折や歯周病などにより、歯の寿命を短くする事もあるので適応を守ることがとても重要になる繊細な治療方法です。
臨床例
治療前

前歯2本がハの字形に外開きとなっており、やや前方にも飛び出して出っ歯のような状態でした。
セラミック矯正において

別症例にはなりますが、通常、歯のセラミック治療の際は上記の写真のように歯を削って筒状に形を整えて、セラミックを被せます。神経が生きている歯であれば、極力神経は取らない方が良いと思います。 神経を取ってしまうと、歯の強度が落ち、根が膿んでしまう原因にもなり、歯の寿命が短くなってしまいます。しかしセラミック矯正は、セラミックで歯並びを整える治療になるので、度々歯の神経が治療の妨げになるため、取られることがあります。

歯の内部には、神経が入ってる空洞があり、歯を削る際に、この神経が邪魔をしてしまいます。歯並びが、悪ければ悪いほど、歯を削る量が多くなり、神経を取らなければならない可能性は高くなります。よって歯の神経を温存しながら、セラミック矯正を行う際は、限界があることを理解しておかなければなりません。
当院では、神経を取るセラミック治療は行なっておりません。
治療途中1

上記写真は、神経に負担にならないように、数回に分けて、歯を削っていった状態です。
ピンクスポット

歯の内部には、歯の神経と共に血管があるため、歯を削って、神経近くになっていくと、内部の血管が見え始め、ピンク色や赤紫色のような色味になってきます。これをピンクスポットと言います。これ以上歯を削ると、神経がむき出しになり、神経を取らなければならなくなるため、神経を残すのであれば、これが削る限界となります。
治療途中2

上記写真は、歯を削る前と後の状態を重ね合わせたお写真になります。この患者さまの歯は、ハの字型のように外側に傾いていたため外側の部分がより削る量が多くなり、ピンクスポットが外側に認められるようになりました。緑の矢印部分で、外側の方が、削られている量が多いのが分かります。
治療後

最終のセラミックの被せ物が入った状態です。以前のハの字形は無くなり、綺麗な歯並びとなりました。隣の天然の歯とも見分けが付かないよう、自然な感じに仕上げることができました。
患者さまも、「本当に綺麗にありがとうございました✨」「職場でもよく褒められます」と大変喜んで頂きました。
治療前後比較(口腔内)

神経を抜かないセラミック矯正は、意外にも適応される症例は少なく、軽度の症例に限ります。これ以上の歯並びの不正は、神経を取る治療が必ず必要になります。
治療前後比較(口元)

近年では、セラミック矯正で、劇的な変化を謳う症例も多く見かけますが、その反面、歯の寿命や膿んだりするトラブルなど様々なリスクがあることを十分認識する必要があります。当院には、そのようなセラミック矯正でトラブルに見舞われたご相談をたくさん頂きます。皆様、口を揃えて仰られるのが後悔の念です。そうならないためにも、セラミック矯正を受けられる際は、リスクなど十分に理解し、慎重に検討することが重要です。
| 年代・性別 | 30代女性 |
| 主訴 | 前歯をセラミックで綺麗にしたい、歯並びが気になる |
| 治療内容 | ジルコニアセラミッククラウン、 |
| 費用 | 18万×2本(税別)、 |
| 期間 | 2ヶ月 |
| リスク・副作用 | きちんとした診査診断を行わないと、セラミックの破折や脱離が起こることがあります |
前歯の見た目でお困りの方は、是非一度ご相談下さい。
当院では初診時無料カウンセリングを行っております。
YASU DENTAL CLINIC
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監修者情報

松井泰隆 YASU DENTAL CLINIC 院長
東京歯科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院で口腔外科を学び、その後審美歯科やインプラント治療を行う医療法人に勤務し分院長などを歴任。







